春の雪に耐えきれず折れた枝。
蕾を膨らませようとしていたその枝に、
私は思わず手を伸ばした。
誰かの重みにしなっていく心を
静かに見つめる。
貴方に降り積もる出来事は、
春の雪のような重みがあるようで、
重さに耐えながらしなる貴方を
私は低い位置から見上げている。
貴方は枝を伸ばす木々で、
私は地を這う春の小花みたい。
貴方は空に向かって立ち、
雪も風も真正面から受け止める。
私は地面に近い場所で、
折れた枝にそっと触れられる。
立つ場所が違う。
見える景色が違う。
受け取る重さの形も違う。
それでも、
どちらも同じ季節の中で揺れている。