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「制服を着て行くよ」-三者懇談
「今日は、制服を着ていくよ」
そう言って、娘は2階から制服を持ってきた。
「どうやって着るの?」
娘はプリーツスカートをはき、セーラー服に袖を通す。
「ママ、スカーフはどうするの?」
青いスカーフを棒状にして、襟の下へ通していく。
そういえば、私が中学へ通い始めた頃、姉がセーラー服のスカーフを結ぶのを手伝ってくれた。
母は、あの時、何をしていたのだろう。
蒸し暑い夕方。
生徒のいない時間に、先生が三者懇談の時間を作ってくれた。
「夏休み、少しはゆっくり過ごせるといいね」
娘は小さく笑い、手のひらの汗を何度もスカートで拭いていた。
「2学期、どこかで別室登校ができるといいな。またね」
先生に挨拶をして帰る。
「背中の汗がすごい。制服を着ただけで疲れた」
そう言って歩く制服姿の娘を、私はそっと見つめた。
とても、よく似合っていた。
