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[書評] はじめてのラテン語

みなさん、こんにちは。Naseka です。
私は 哲学者・書評家・エッセイスト として、
自らを定義しています。

私は未だに英語が習得できておらず、
たぶん このまま死ぬまで英語力が
伸びることはないと思っている。

理由は いくつかあるのだが、
やはり一番は
「必要性に迫られていない」
ことだと思っている。

全くもって怠惰な話ではあるが、
いつの間にか これだけ文明が
進歩してしまうと
英語が分からずとも
日本においては
生きていけてしまうのだ。

もちろん いざとなれば
最低限の挨拶や
ボディーランゲージで
意思疎通を図る自信がある、
というのも大きいのだが。

そんな万年英語初級者なのに、
大人になってから 不思議と外国語に
興味が湧くようになった。

どれも さわりにも満たない
触りっぷりではあるのだが、
今回もまた 懲りずに
異国語の扉を叩いてみた。


ロマンティックが止まらない

世界は広く、その中でも
世界の公用語といえば
やはり英語だろう。

だが 世界史を少々遡れば、
その座についていたのは
ラテン語である。

英語にとっては
ご先祖様みたいなものだし、
英語のみならず欧州には
その命脈を受け継ぐ言語が多くある。

まぁそんなことは 私にとっては
どうでもいいのだが、
このラテン語というものは
中世以前は もちろんのこと
近代だって使われていたもの。

私が好きな言葉のひとつ
「我思う、ゆえに我あり。」
だってラテン語で記されていたし、
コペルニクスの地動説だって
ニュートンの万有引力だって
ラテン語で発表されたのだ。

そこからさらに遡れば、
中世はおろか 古代ローマにだって
たどり着く。

二千年以上前の人々が遺した言葉が
今なお読めるということ。

しかもヒエログリフや
楔形文字とは異なり、
比較的 (英語などを通じて)
身近に感じることができる言語で
それが叶うということ。

こんなにロマン溢れることは、
生粋の日本人である私にとっては
漢字と並んで他にないだろう。

馴染みのある文字アルファベットで記された
読めそうで読めない文章を見ると、
私の中ではロマンティックが
止まらなくなってしまうのだ。

今回は真面目な文法書

そんな情動が数年に1回
不定期に訪れるのだが
(たぶん オリンピックよりは多い)、
大概は Wikipedia あたりを
ザッピングしたら満足してしまうのも
よくある話。

ところが今回は 本書を見つけて
情動に駆られたものだから、
「買って損はせぬだろう」とばかりに
購入してしまった。

もちろん買う前に試し読みはしたが、
読んで なるほど納得。
はっきり言って小難しい。

それもそのはず、
これは真面目な文法書である。

もっとも 覚えようとか
身につけようとは
本気で考えているわけではないから、
なおさら理解しきれぬのも
無理からぬことである。

別に この本の説明が分かりづらいとか、
そういう話ではない。

私は大学時代にドイツ語も学んだ
(習得したとは言っていない)が、
それの難易度と大差ないように思う。
(どちらも私には難しい)

新しく外国語を学ぶにあたっては、
この程度の感覚は 至って普通である。

本気でラテン語を学び始めようと
志している者にとっては、
非常に有意義な1冊となろう。

流し読みでも楽しめる

残念ながら私は英語すら身につかぬ
怠惰な人間であるから、
この本を読んで
「よし、ラテン語を身につけよう!」
とは思わなかった。
(思うようになるとも、
 はじめから思っていなかったが)

時間を持て余していた学生時代なら
その芽もあったかもしれないが、
なにぶん 仕事に 家庭に 趣味にと
多忙な日常生活の中に
習得のための時間を割くには、
ラテン語は さすがに
時間対効果が悪過ぎる。

私の日常生活においては、
ラテン語よりも先に
身につけるべきことは
残念ながら山ほどあるのだ。

じゃあ読んで
無駄だったのかというと
そういうわけでもなくて、
ハナから理解を諦めて
読み進める分には
非常に面白い本である。

ラテン語がどういう性格を持つ
言語なのかは もちろんのこと、
所々に出てくるラテン語の単語を
拾い読みするだけでも面白い。

先に真面目な文法書と書いたが、
真面目ではありつつも
学校の教科書とは違って
雑学的な話も交えてあるから
一読するだけでも飽きは来ない。

以前 ラテン語に関する別の書籍
読んだことがあるが、
ラテン語の単語や意味を知ると
普段 気が付かないだけで
自身の身近にも
ありふれていることが理解できる。

無機質なカタカナ語だと
思っていたものが、
実は意味が込められたものだと
気付けたときの感動といったら
筆舌に尽くしがたい。

本格的にラテン語を学びたい人は
もちろんのこと、ラテン語の世界を
少しだけ覗いてみたい程度の人にも
オススメしたい本である。

こんな人にオススメ!

・ラテン語を学びたい人
・ラテン語に興味がある人
・世界史(欧州史)が好きな人

こんな人には合わないかも…

・ラテン語に全く興味がない人

お読みいただき、
ありがとうございました。

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