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[書評] 国際法で読み解く戦後史の真実

みなさん、こんにちは。Naseka です。
私は 哲学者・書評家 として、
自らを定義しています。

この手の本を読むときは、
必ず「内容が正しいとするならば」と
但し書きを自他に課すことにしている。
いちいち全てを検証するのは
現実的ではないからだ。

ただし、さりとて頭から信じ込むのも
思考停止の愚であって、
常に自分の持つ知識と思考を動員して
(たとえ精度が低くとも)
自分なりにファクトチェックする姿勢を
忘れてはならない。
(この本や著者に限った話ではないが)

著者・倉山満 氏の本は
非常に主張は尖っていて、
かなり読む人は選ぶと思うが
個人的には好きな方だ。

私はジェットコースターや
絶叫系の乗り物は苦手だが、
こと読書に関しては
こうした鋭い主張の本が大好物である。

もちろん そこには
言葉の鋭さだけでなく、
知見においての鋭さもあってのことだが。

今回の本も 国際法や
世界情勢を考えたいと思っていた中で
氏の この本を見かけたので、
またも手に取って読んでみた次第である。


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※ Kindle Unlimited 対象です ※


弱肉強食の野蛮な世界

「はじめに」の冒頭から
ズバリの主張が投げ込まれる。

かつて日本が起こした大東亜戦争が
世界を野蛮にしたのだと。
それは全人類に対する罪なのだと。

「野蛮な世界」「勝った者が正義」
というのは、昨今のウクライナと
ロシアの争いを見れば実感する。

どんなに平和を説こうとも、
相手が聞く耳を持たなければ
応戦するか降伏するかしかない。

どちらに肩入れするというわけでもなく、
これが現実の世界なのだ。

周りの国々だって
結局は自分(自国民)が大事だから、
一定以上の干渉はしない。

今の覇権国家は野蛮だ。
それには確かに頷ける。

だが 残念ながら、
誰にも裁けない以上
それを咎めることができない。

彼らが野蛮で 我々 日本が
紳士的であると言ったところで、
負け犬の遠吠にしかならないのだ。
こと国際社会という場に関しては、
力なき者に正義はない。

やはり人間も、
弱肉強食という自然の営みに
生きる動物なのだということを
改めて実感させられる。

言葉の持つイメージが起こす錯覚

「国際法」という この響きは、
法治国家に生まれ育った者として
なんとも立派で力強いイメージを抱く。

ところが実際によく見てみれば、
法といっても日本国内における法とは
かなり意味合いが違う。
そもそも日本人における警察のように、
国際法を破った国にとって
警察のように取り締まる存在がない。

国際的な影響力低い
小国相手ならともかく、
安保理での拒否権を持つ大国相手では
国連ですら役には立たない。

その一点においてでも、
国際法が如何に
力のないものかということが
思い知らされる。

そういえば私が学生の頃、
世界史の授業で
「民族浄化」「民族自決」
という言葉が 自分の中に
引っかかったことを覚えている。

それは「民族」という仲間意識と、
「浄化」「自決」という
単語の持つ意味からきた
「清らかで良いこと」という印象だ。

あの頃の自分は、全くもって
ものの本質を理解していなかった。
きれいな言葉で飾られているが、
実際に行われるのは異民族排斥である。

それがどういうことかは、
多様性が叫ばれる現代ならば
想像もつきやすいだろう。

人間は言葉を用いる生き物だが、
それ故に 時に
言葉の持つイメージによって
実体と乖離した錯覚を抱きがちなのだ。

前述の国際法も然りである。

平和ボケから目覚めるべき日本

国際法を日本が頑なに
守ろうとする一方で、
平気で無視する国があれば
したたかに都合よく扱う国もある。

そして現実は、
正直者が馬鹿を見ている。

そんな国際社会において
日本の取るべき立場についての
著者の主張は、
そのまま我々と社会の
つながりにも言えるだろう。

いくら公助や共助といえども、
自らが強くあらねば
生き残ることは難しい。
たとえ 相手や社会の非を
訴えたところで、力がなければ
意見とともに踏み潰されてしまうのだ。

もちろんそうではないという
主張もあるだろうし、
それを否定する気はない。

私だって今さら
この平和ボケ過ぎるほど平和な日本を、
野蛮な争いの世に
なってほしいわけじゃない。

私は この平和な国の暮らしが好きだ。
だからこそ、この平和が平和ボケのまま
蹂躙されて終わらないように
私を含む全日本国民に気付いてもらいたい。

私もあなたも、
政治家を批判できるほど
賢くはないのである。
我々 国民ひとりひとりが
より賢くならなければならない。

著者も主張するこの意見だけは、
疑いの余地がない。

民主主義国家たる日本の愚かさは、
すなわち我々国民の愚かさである。

その愚かさで国が滅びる前に、
早く国民がそのことに
気付いてくれればいいのだが。

願わくは、私の発信も
その一助にならんことを。

こんな人にオススメ!
・国際法の概念と現実を学びたい人
・はっきりした主張の議論が好きな人
・「法は守るべきもの」と思っている人

こんな人には合わないかも…
・理想的平和主義を掲げる人
・切れ味鋭い主張が苦手な人

お読みいただき、
ありがとうございました。


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