唯一の好きを、変えてみたくなった
わたしは今まで、
ずっと自分のことが好きではありませんでした。
性格もそうだし、顔も、身体も、どこもかしこも。好きになれないところばかりでした。
でも、そんな中でひとつだけ好きなところがありました。
それが、髪の毛です。
猫っ毛で、柔らかくて、少し赤茶色で、
日に当たると夕陽みたいな色になる。
小さい頃から(今もですが)、
くるくる触りながら安心していた記憶があります。
そんなわたしの小学校高学年のときのあだ名は
「茶髪の日本人形」でした。
どんなふうに見られていたのかは、
…ご想像にお任せします。
もしかしたら、不気味だったのかもしれませんね。
でも、今思うと
「日本人形だけど、髪は茶色」って
ちゃんとそこは認められていたのかな、なんて。
少しだけ、嬉しかった記憶もあります。
専門学校のときは、就職活動で
「髪を黒く染めなさい」と言われたことがありました。
「そのままだと印象が悪くなる」と。
当時のわたしは個性を否定されているような気がして、当時はひどく反発したのを覚えています。
結局、わたしは染めませんでした。
「これは地毛だから」って。
たぶん、わたしにとってはそれが 唯一自慢できるものだったから。
これを黒く塗りつぶしてしまったら、
自分の中に残る「好きなところ」が、
ひとつもなくなってしまうのが怖かったのかもしれません。
パーマはしても、この色だけは絶対に変えない。
そうやって、
自分の価値を守っていたのかもしれません。
そんなわたしが今、
少しだけ思っていることがあります。
「髪を染めてみようかな」って。
この髪じゃなくても、
もう大丈夫な気がしているんです。
今年やりたいことの中には入っていなかったこと。でも、最近ふと浮かんできた気持ち。
だから、やるなら今年かなと思っています。
やりたいと思ったことは、やってみる。
小さな一歩でもいいから。
今まで守ってきたものを手放すというよりは、
「それがなくても大丈夫な自分」になってきたのかもしれません。
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