♯52 30半ばで年収100万下げて地方公務員へ。サイドFIRE目前の私が「20年前の仮説」を答え合わせしてみた
こんばんは。 30代半ばで地方公務員に転職し、サイドFIREを目前に控えた40代のメガネです。
今回は「30代半ばからの転職」のリアルを、独断と偏見で振り返ります。 自分の人生をデザインしたい誰かに。私の泥臭い経験が、小さなヒントになれば幸いです。
学生時代のモラトリアム中に見た「謎の記事」
学生時代は、就職氷河期の解け始め。
「自分の身の振り方を真剣に考えないとマズイぞ」と大学の先生に脅されていた時代でした。
当時の私は、社会に出ること自体に臆病で、自由奔放な学生生活から抜けたくない一心。公務員試験対策も民間就活も中途半端な、いわゆる「生煮え」の状態でした。周りが次々と内定を決める中、8月になっても決まらない私を見て、親にも心配をかけていました。
そんな時、大学のパソコンで「民間と公務員の年収は35歳で逆転する」という謎の記事を目にしたのです。
私は一つの仮説を立てました。
「若いうちは年収の高い民間で稼ぎ、35歳から年収が伸びる公務員に転じるのが、最強の生存戦略ではないか?」
それから20年。実際に30代半ばで地方自治体へ舵を切った私が、その答え合わせをしてみます。
民間と公務員の収入を比較するのは「ナンセンス」だった
今振り返れば、当時の私はあまりに勉強不足でした。 結論から言うと、民間か公務員か、どちらが年収が多いかを単純に比較することはできません。 従業員数などの条件を無視して、平均値で比べること自体に意味がないからです。
私自身、民間2社(中小から中堅企業まで、異なる規模の民間企業を経験した)と地方公務員を経験して分かったことがあります。
「年収」だけが目的なら、公務員を選ぶ必要はない。
可能な限り従業員数の多い、上場企業などを目指すのが正解である。
私の場合、中堅企業でステップアップする中で、壁にぶつかりました。年収面は恵まれていましたが、仕事が高負荷で、家族との両立が難しくなったのです。 最終的には、年収を下げてでも「家族との時間」を最優先にするため、地方公務員という道を選びました。
「額面」より「裁量のある手取り」を狙え
よく「国家公務員の方が高年収だ」と言われます。それは事実です。 しかし、地域に根ざす地方公務員には、数字に表れない強烈なメリットがあります。
見えないコストの排除: 転勤に伴う二重生活、引越代、人間関係の再構築。これら「負のコスト」がないだけで、家計の安定感は爆増します。
世帯年収の最大化: 定住できるからこそ、パートナーも正社員キャリアを完走できる。「一人で1,500万」より「夫婦で安定」の方が、税制面でも圧倒的に有利です。
結果として、財布に残る「自由に使えるお金」は、地方の方が多くなるケースがあるのです。
「30代半ばの壁」は、実は昇進のチャンス
転職直後、私の年収は100万円以上ダウンしました。 しかし、30代半ばは「下積みを最小限にしつつ、マネジメント層を狙える」滑り込みの適齢期でもありました。
40代前半:現役世代の平均を上回る水準。
民間時代のスピード感を腐らせず、早期に昇任試験を突破したことで、やりがいも再構築できました。は、裁量を持つための「最短かつラストの勝負どころ」なのかもしれません。
注意点|地方暮らしに潜む「停滞」の罠
もちろん、甘い話ばかりではありません。安定した組織に長く浸かると、価値観は爆速で陳腐化します。
「外の視点」を失えば、単なる**「地元のルールに詳しい人」で終わってしまう。これは地方公務員あるあるです。 組織に順応しつつも、自分のアップデートを止めない。現場の不合理に直面しても、「健全な異分子」の軸を保つ。このバランスには、今も苦心しています。
おわりに
「35歳で年収が逆転する」
あの時、大学の片隅で目にした「謎の記事」は、半分正解で半分は間違いでした。
単純な金額の多い少ないだけではなく、人生全体のコストパフォーマンス、そして家族と過ごす時間の豊かさ。それに気づけたのが、30代半ば だったのかもしれません。だから、あの日の仮説は、20年後の今、私の中でほぼ正解となりました。
30代半ばでの決断は年収ダウンという痛みを伴い、泥臭い適応も必要でした。しかし、家族との時間を守り、地域に根ざし、自分の裁量で人生をデザインする。その充実感を実感できています。
もし今、あなたがかつての私のように「自分なりの生存戦略」に迷っているなら。
世間の物差しではなく、自分自身で動き、考え、見えてきた「自分目線の幸せ」を信じて、舵を切ってみてください。私のこの泥臭い足跡が、あなたの次の一歩を照らす小さな灯火になれば幸いです。
本日もお読みいただき、ありがとうございました!
