UXが良すぎて展示を見ずに満足して帰った話|奥の細道むすびの地記念館レビュー
大垣市にある「奥の細道むすびの地記念館」。
……と言われても、「大垣ってどこ?」と思う人もいるかもしれません。
最近、大垣がちょっとだけ話題になった瞬間がありました。
「ガキペイ」というデジタル地域通貨です。
この響きが妙にキャッチーで、一瞬だけ
「メスガキっぽい」などと話題になったりしていました。←場所を言え!

映画『聲の形』の舞台らしいです←だからどこだ!

さて、場所を説明します。
大垣は岐阜県にあります。
そして岐阜県は、日本列島のだいたい真ん中あたり。←ざっくりし過ぎやろ
つまり、思っているよりアクセスしやすい場所です。
そんなわけで(?)、気になっていた場所のひとつが、大垣市にある「奥の細道むすびの地記念館」です。
今回この施設を書こうと思った理由(UXがすごい)
今回、この施設を紹介したいと思った理由。
それは「UX設計」がめちゃくちゃ良かったからです。
……UXって何?と思った方、大丈夫です。
つい最近まで僕もよく分かってませんでした。
UXとはざっくり言うと、「その場所でどんな体験をするか」ということ。
最近知ったばかりなんですが、知った瞬間に「あ、これやん」と思いました。
何かを学ぶのに遅すぎることはないんだなと、最近しみじみ感じています。
UXって言葉だけ聞くと、なんか難しそうですよね。
僕も最近知ったばかりなので、偉そうに解説するつもりはありません。
なので今回は、実際に「ここすごいな」と感じたポイントを紹介しながら、結果的にUXの話になっていく感じでいこうと思います。
この記事を読むと
UXって何かを分かったつもりになれます←
■まず驚いたのが駐車場
まず驚いたのが駐車場。
めちゃくちゃ広い。
写真で見ると伝わると思うんですが、「余裕」があるんですよね。

地味なんですが、「来た瞬間のストレスがない」って、かなり大事だと思いました。
■到着直後に休める設計が神
次に気づいたのが、到着してすぐの導線。

・ベンチある
・水飲める
・駐輪導線自然
・喫煙スペースまである!(吸わんけど←)
これ、何がすごいって。
「来た人がまずどういう状態か」をちゃんと想定してる気がするんですよね。
歩いてきた人。
自転車の人。
ちょっと疲れてる人。
とりあえず一回落ち着ける場所がある。
これだけで「なんか優しい場所だな」って感じました。
■ガラス張り入口が心理的にめちゃくちゃ良い
そして入口。
ガラス張りなのが、個人的にかなり良かった。

中が見えるだけで、「入っていい場所」って分かるんですよね。
・中が見える
・不安減る
・心理的ハードル低い
初めての施設って、地味に入りづらかったりするじゃないですか。
でもここは、それがない。
気づいたら自然に近づいてました。
気づいたら、まだ展示を見てないのに「もう満足したな」と思っていました。
展示を見なくても満足できる場所は、“展示以外の体験”がすでに設計されている場所なのかもしれません。
■入館して最初に見た「全体が一瞬で分かる展示」
入館してまず目に入ったのが、大きなディスプレイ。

施設の説明や、「奥の細道」のルートが表示されていて、どんな場所なのかが一瞬で理解できるようになっていました。
これ、すごく良いなと思って。
初めて来た場所って、「ここ何の施設なんだろう?」ってちょっと迷う瞬間があるじゃないですか。
でもここは違う。
まず全体像を見せてくれる。
だから安心できる。
奥の細道のルートを見ると、
「え、これほぼ日本列島横断やんけ…」
ってなりました(笑)

しかも関連する記念館がめちゃくちゃ多い。
そして今回来た大垣は、どうやら“結びの地”。
最初「結び」って聞いて、おむすびしか連想してなかったんですが←
ああ、そうか。
“旅の終わり”って意味か。
その瞬間、すごく納得しました。
知らなかったことが、その場で自然に理解できる。
これもまた、展示のUXなんだと思います。
■とにかく親切設計が細かい
歩いていて何度も感じたのが、
作りがとにかく丁寧で親切なこと。

・多言語対応の案内
・分かりやすい表示
・迷わせない導線
「初めて来る人」を前提に設計されている感じがありました。
■入口が複数あるUX(導線の違いが面白い)
フロアマップを見ていて気づいたんですが、
この施設、入口が複数あるんですよね。

ATM側。
カフェ側。
展示側。
「あれ、他の入口から入ったら印象って変わるんじゃない?」
そう思って、一度移動して、
別の入口から入り直してみました。
完全に好奇心です(笑)
●展示側:迷わせない情報UX
まず目に入るのが分割された大型パネル。
・施設案内
・上映時間
・地域情報
などが一目で分かる。
さらにフロアマップも複数設置されていて、
「とりあえず何を見ればいいか分からない」
という初見あるあるが起きない。
迷わせない設計。
これも地味だけどかなり重要なUXだと思いました。
●ATM側:偶然の発見を生む導線
大垣共立銀行のATM側から入ると、
目的はお金を下ろすだけだったはずなのに、
「え、ここ何?」
って自然に気になる構造になっている。
地域利用 → 興味喚起
みたいな導線。
これ、かなりうまい設計だと思いました。

●自販機とゴミ箱の配置が地味に神UX
ATM側から入ると自販機があるんですが、
これも地味に良かった。

・自販機のデザインが施設と馴染んでいる
・すぐ横に大きなゴミ箱がある

小さい配慮だけど、
こういう積み重ねが「居心地の良さ」につながってる気がしました。
●カフェ側:体験の準備ができる場所
カフェ側から入ると、落ち着いた休憩スペース。

・席数ほどよい
・静か
・Wi-Fi完備(地味に嬉しい)
観光施設というより、
「ちょっと立ち寄れる地域の居場所」みたいな空気感があります。
展示を見る前に一息つける。
つまり、“体験の準備”ができる場所になってる。
■トイレUXが優秀すぎる
地味だけどめちゃくちゃ大事。
トイレがきれい。

しかも種類が多い。
・通常トイレが広くて清潔
・多目的トイレあり
・授乳室まである
観光していて意外と困るのが、「きれいなトイレどこ問題」。
ここはその心配がない。

(まぁ授乳室僕が使う機会はないんですが←)
■最後はお土産屋さんへ
アイスが気になったので、とりあえず全部買いました。
面倒くさいので全種類です。
結果、合計2500円。
……そりゃ高くなるよね(笑)

でも食べてみたら普通に美味しかった。
特に味噌アイス:味噌と言われなければ塩キャラメルみたいな味で、コクがあるのに後味さっぱり。
芋くりクレープ:もちもちで軽くて、気づいたら「うめえ」って言ってました。後味さっぱり(しつこい)
ワッフル:正直、普通(笑)後味あんまり良くない。
まとめ
今回体験してみて、ひとつ気づいたことがあります。
もしかするとUXって、
「人の未来行動を予測して、その体験を先回りして設計すること」
なのかもしれない。
歩いてきた人が疲れているかもしれない。
初めて来た人は少し不安かもしれない。
飲み物を買った人は、ゴミ箱を探すかもしれない。
そんな“未来の行動”を想像して、先に用意しておく。
だからこそ、この場所は「優しい」と感じたんだと思います。
UXって言葉、なんとなく難しそうに聞こえるけど。
もしかしたら、
「親切を、ちゃんと設計したもの」
って考えると、少し分かる気がしませんか?

余談
なぜ展示を見ずに帰ったのか。
理由はシンプルです。
……閉館時間が近かったからです。
ご飯食べてから行こうと思って、
ちょっと横になったら寝過ごしました←
到着した時には、閉館まで残り1時間。
展示を急いで見るより、
「今日は全体の空気だけ感じて帰ろう」と思いました。
そして気づいたら――
それだけで満足していました。
※なお館内は次回リベンジ予定
アクセス先のリンク貼っておきます↓
