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【店舗経営】内装を決める前に、決めておきたかった3つのこと。

「とりあえず内装屋さんに相談」から始めた失敗

開業準備の話をすると、
店作りでは、
たいてい内装の話が早い段階から出てきます。

壁の色、
床の素材、
ベッドの配置、
待合のソファ、
看板のデザイン。

これらは、
ワクワクするし、
目に見えるし、
進んでいる実感がある。

私もそうでした。
物件が決まったら、
もうワクワクして、
知人の内装業者さんに相談したり。

でも、後から振り返ると、
これはちょっと順番が違いました。

内装は、
決めごとの「結果」
として出てくるものです。
先に決めるものではなくて、
いちばん最後に決まるものでした。

何を先に決めておけばよかったのか。
次の3つは、
今もし開業前の自分にもう一度会えるなら、
もう一度よく考えろ!と伝えたいです。

1つ目:誰に来てほしいか

最初に決めておくことは、
「誰に来てほしいか」です。

これは集客の話ではありません。
内装やレイアウトを決めるうえで、
いちばん土台になる部分の話です。

たとえば、
子育て中のお母さんに来てほしいのか。
仕事帰りの会社員に来てほしいのか。
シニア世代に来てほしいのか。
スポーツをする学生さんに来てほしいのか。

来てほしい方が変われば、
必要なものがまったく変わってきます。

子育て中のお母さんなら、
ベビーカーが入る入口、
子どもが座れる小さな椅子、
おむつを替えられるスペースなど。

会社員なら、
夜の遅い時間帯の対応、
清潔感のある待合やWi-Fiなど。

シニア世代なら、
段差のないつくり、
明るい照明、
ゆとりのある椅子など。

私は、ある程度の想いはあったけど、
これを開業前にちゃんと言語化せず、
始めてしまいました。

結果、
いろいろ変えたいところもあるし、
ちょっと気になる点は、
かなりあります。

2つ目:自分の体力でこなせる数

2つ目は、自分の体力から考える数です。

これは、
内装と関係なさそうに見えます。

接骨院にありがちな、
たとえば、1日に12人診たいなら、
ベッドは2台か3台必要かもしれない。
でも、1日に6人だけ丁寧に診たいなら、
ベッドは1台で十分です。

ベッドの数が変われば、
必要な部屋の広さも、
レイアウトも、
待合の椅子の数も、
全部変わります。
最後は、
スタッフを雇うかどうか
という話まで、ここに繋がってきます。

開業前の私は、
「とりあえず多めに」
「将来増やすかもしれないから」と、
ベッドを2台置けるレイアウトにしました。
結果、2台目は置かず、
施術スペースが無駄に広い院になりました。

施術スペースが広いと、
掃除の手間が増えます。
冷暖房の効きも悪くなります。
何より、
自分ひとりで動くには動線が長すぎます。

自分の体力でこなせる人数を先に決めていれば、ベッドの数も、部屋の広さも、もっとシンプルにできたはずです。

3つ目:5年後の自分の働き方

3つ目は、
5年後の自分の働き方です。

これがいちばん難しいです。
正直、開業前にこんなことを考える余裕は、私にはありませんでした。

ただ、もし今の自分がアドバイスできるなら、こう言うと思います。

「5年後、あなたは何時に家を出て、何時に帰っていたいですか」

朝の時間に余裕がほしいのか。
夕方には家にいたいのか。
週末は完全に休みたいのか。
平日にゆっくり買い物に行ける日がほしいのか。

5年後の生活の形が、
ぼんやりとでも見えていれば、
開業日の営業時間も、
定休日の置き方も、
ぜんぶ変わってきます。

そして、営業時間が変われば、
必要な内装も変わります。
夜遅くまで開けるなら、
照明は落ち着いた色のほうがいい。
朝早くから開けるなら、
入口は明るく見える素材のほうがいい。

5年後の自分の生活は、
意外と、内装にもつながっています。
そう。意外にも…です。

内装は、決めごとの「後ろ」にある

3つを並べてみると、
共通点があります。

どれも、
「誰のため」と「自分のため」

誰に来てほしいか。
自分はどれくらい働けるか。
5年後、自分はどう暮らしていたいか。

この3つに、
すこしずつでも答えを書き出してから、
内装の打ち合わせに入る。
たぶん、それだけで、
出来上がる院の姿はずいぶん変わります。

何もないところに、必要なものだけを置く。それが、いちばん難しい。

――千利休

明日の記事では、
「資金」と「立地」の話を
書こうと思っています。

開業準備のいちばん最初に向き合うことになる、お金と場所の話です。
私自身が数か月かけて作った
資金計画書と、その顛末。
最終的に2つの物件で迷ったときの
判断基準を、書いていきます。

開業を考えている方の、
何かの足しになれば。

働き方・経営・マインドを、女性施術者の視点で発信しています。 著書『潰れない治療院のつくり方』Amazonにて発売中。

Rikki

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