【自由詩】ひとひらの雪― 冬の訪れとともに、儚さを受け止める
わたしの頬を
冷たい吐息がかかる
それは 雲からの白き落とし物
手のひらの熱で
一瞬にしてとける 儚き存在
宝石細工のように
白く輝く雪の結晶は
永遠に残しておきたいのに
それは叶わぬ願い
雨のような音もなく
静まりかえった静寂の中で
わたしは
白き存在をながめていた。
手のひらから消えても、
記憶の中で輝いている。
わたしの冬は、
まだ静かに息をしている。


この作品は
「風の言ノ葉シリーズ― 詩と記憶の小さな旅 ―」
マガジンに収録しています。
https://note.com/brainy_slug9666/m/m85a37d108544
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