【自由詩】青の隙間の冬
‐風の言ノ葉
~What the Wind Remembers
青の隙間の冬
舞い降る 雪が
こころの奥を
静かに 揺らす
雪は ふわりと
木々を 白く染めた
風はなく
ただ 世界だけが
息をひそめている
聞こえてくるのは
ひとひらの雪が
舞い落ちる音
目を閉じ かすかな音に
耳を澄ます
やがて 静寂につつまれたこころに
温かな灯りがともる
灯りは
雪景色に とけこむように
揺らめいていた
粉雪が 風に吹かれ
青い空が 白い世界を
鮮やかに彩る
その一瞬に
時の鼓動が うまれ
凍れる森が 息をした
青の隙間から
日が差し込み
雪の結晶が
宝石細工のように
輝きをはなった
その輝きは
森の奥へと しみわたり
白い世界に あたらしい朝を
うつしだす
凍れる 冬の森は
やわらかな光に 包まれながら
静かに 息をしていた


この作品は
「風の言ノ葉シリーズ― 詩と記憶の小さな旅 ―」
マガジンに収録しています。
https://note.com/brainy_slug9666/m/m85a37d108544
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