244話 LaLaLaさん企画 この二つのダリ風を小説に 参加作品 参の巻 岬の婆 Misaki no Baa — Messenger of the Mountain God【六代御前編】波打際スケッチ Sketches of the Shoreline ~AIと創る青春物語~
海を見る老婆がいる。
海からくる魂をまっている。

老婆はふと目を上げた。
誰かが見ている気がしている。
神・・・・ではないか・・・
「どなたかな?」
視線に問う。
答えは無い。

目には見えないが、確かに何かが見ている。
そのせいだろうか・・・今日は魂が来ない。
今日は、この辺りまでにしようかな・・・
岬の婆は、海の近くの祠に帰っていった。
空飛ぶ目は、その背中を見つめていた。
海に近い祠の中に岬の婆がいる。
一人で小さなろうそくの灯を見つめている。

しばらくすると白い着物の貴族の姿が現れる。
細面で白い肌、優しい切れ長の目をした端正な貴族で、
ちょんまげはない。
「五代殿かな?」
岬の婆が言った。
「はい。ご無沙汰しております。」
五代・・・・六代御前の父、平維盛である。

「六代殿は生きているようじゃが」

「さようですな。おかげさまで・・」
「いや、わらわではない・・・」
「清成がついていてくれていると聞きましたが。」
「そのようじゃな。どうやら山伏になっているらしいぞよ」

「どうやら・・・似合っているようじゃな」
「岬の婆様、かたじけない。感謝申し上げる。」
「いや、わらわではない・・・」
あの日、赤い髪の女の娘に会った。

「ぜいあーるのえきに行くと言っておったが・・・」

「あの娘の仲間たちがどうやら守ってくれたらしい」
「その中に、なぜか老人がいた。」

「老人・・?」
維盛は、ろうそくの灯が揺らぐのを見ると黙って下に視線を落とした。
何かが狂い始めたのは、やはり・・・・
あの時からだ・・・・
動画 赤い髪の女の娘 The Red‑Haired Girl
オリジナル曲 赤い髪の女の娘 The Red‑Haired Girl
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