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Zion 4 PF Performance Review

Zion 4作目。そろそろ1シーズン通してプレイするZionを見てみたい…。

自責・他責勿論ありますが、毎年何等かの怪我に悩まされているZion。
そろそろ1シーズン通して安定してプレイしている姿を見てみたい。
あの圧倒的なフィジカルを駆って無双する姿を…。

シグネチャーである以上、広告塔としての役務ができないとそろそろまずいんじゃ…。
本人履けない → 他のプレイヤーも履かない → 一般ユーザーはもっと履かない 
な悪循環に入ってしまうとラインの維持すら難しくなってしまうと思います。何卒。

話を戻しまして、本人不在がちではありますがシリーズ4作目まで成長した”Jordan Zion 4 PF”を見てみようと思います。

個人的にはデザインを見たとき久々に少しワクワクしました。
シルエット的に大分好みでして、特にこの”Damascus Steel”カラーのシルバーベース・模様の組み合わせが良い感じのSF感出してて、かなり惹かれまして。

■ディティール

それでは外観から。

インサートモデルの良さはこのビジュアルだと個人的には思っています。
ミッドソールによるデザインの制限を受けず、プレーンな見た目に仕上げる事が出来る。
無論、ミッドソールもデザインに組み込まれたシューズというのも嫌いでは無いんですが、どちらかというとインサートモデルの方が好みなスタイリングです。

それに加えて、前述の通りこのシルバーとトランスルーセントなグリーングロウによって良い感じのSF感が出てるのがとても良い!
またヒール周りは、KD 7の時のハイパーポジットを用いたリブデザインのようなキャラクターラインがアクセント。

今作も様々なカラーウェイ展開が有り、配色によってクラシックに見えるものもあるのがこのデザインの妙。
トゥ部分のベントホールや、すべて貫通式のシューレースホールなどで少しノスタルジーも感じる。
尖りすぎたデザインになり過ぎてないのが良い塩梅だと感じます。

■フィット

では堪能させてもらいます。

まずはラスト。大分”優しく”なりました。
前作のあのラスト、一体何人の人が履けたんでしょう?
今作は打って変わって足なりな形状になったので、”選ぶことすらできない”という状況は少なからず減少したと思います。

ただ、とはいえタイト気味な本質は残っているかなと思います。
個人的には割と丁度良い塩梅に収まっていますが、Nikeグローバルのラスト等だとキツすぎてしまう、2Eラスト等の方にはタイト過ぎる幅になると思います。

縦方向は前作同様若干短め、横方向は個人的にはジャスト、高さ方向は…ええと、後ほど…。
総合してハーフアップを基準として試着されるのがお勧めとなりそうです。

構造はアッパー+シュータン構造。絶対スリーブにしないマンことZion。
個人的にはハーフスリーブにしてくれた方が更にフィット感良いような気がするんですけど、何でしょう。足が入らないんでしょうか。

アッパー構造は結構凝っていて、変則的な2層レイヤー。
最下段の中足〜トゥを覆う形の層は、厚みがありしっかりとしたフューズが用いられています。
その上段が2層レイヤーで、ポツポツとしたファブリックの下に文字通りので”銀面”なレザーアッパーがベースとして存在している構造。

外蹴り出し側はミッドソールの巻き上がり&TPUのガードによりしっかり強度を稼いでいます。

ヒールパッドは、張り出しこそ控えめながら結構厚みのあるしっかりとしたパッドが入っており、しっかりヒールを抑え込んでくれます。

インサートのヒール周りの処理、最近は又割れな形状が増えてきたんですけどこちらの方が都合が良いんですかね?

総合してのフィット。
課題は、兎にも角にも”Cushlon 3.0インサート”にあると思います。

シンプルなアッパー貫通式なホール、やわから目なレザーのアッパーによりロックダウンは結構しっかり抑えてくれます。
…くれるんですが、プレイによって熱が入ってくる = フォーム自体が柔らかくなり、沈んでしまう = ロックダウンが弱くなり、増し締めして…みたいな状況が繰り返される状況。インサートモデルはここが結構な鬼門でもあります。

それらも踏まえて、試着に於いては店舗の許可を得たうえで、かなり長めに時間を取ってもらって試されるのがお勧めです。
…まぁ大前提、インサートの土手の中に収まる事、という条件付きですが…。

■ソールフィール

続いてソールフィール。
これは…これは…。

構造としてはインサート式+フルレングスZoom Strobelの組み合わせ。
Zoom Strobelの下側にも1枚クッションが敷かれています。

インサートはCushlon 3.0フォーム。

体感的にはLunarlonよりは高密で粘る様な感触。根本的にはソフト系統です。
その下にZoom Strobel、更にその下にこれまたCushlon 3.0フォームの座布団が敷かれてます。

個人的な結論としては”これでプレイするのはちょっと辛い…”でした。
まずCushlon 3.0フォームの感触としてはプニプニ…というよりブニブニ
ステップ毎に沈む感触がかなり強い印象。

底側のCushlon 3.0座布団によってフロアの当りもソフトに丸められている様な印象。
Zoom Strobelのエアボーリュームもそこまで高くなく、こちらも吸収寄りの働きをしています。

まず第一に根本がソフトな以上、必要な返りを求めるためにいつも以上に力を掛けて踏まないといけない様な印象。
ソフトな面を全部潰しこんでからやっと返ってくる様な感じなので、何時も異常に疲労が溜まるのを感じます。

二番目に、そのくらいまで強く踏んで行こうとすれば必然ですが、中のインサートが変形してしまい、お世辞にも快適とは呼べない状況に入ります。
特に斜めのステップ等で足がかなり傾いたりする感触がどうしても慣れず…。
加えて、フィットの項でも触れた通り熱が入ってくるとインサート自体が柔らかくなり、沈み幅が大きくなります。

三番目、これは別にクリティカルでは無いです。
フォア下のエリアだけ何故かCushlon座布団がくり抜かれているんですが、これ若干足裏に感じて気持ち悪いフロアフィールです。なんで埋めなかったんでしょう…。

以上も踏まえまして、ソールフィールの評価としては吸収・ソフトな特性を求める方には合いやすいかなと思いますが、ガード等スピードで戦う様なプレイヤーはチョイスの前によく吟味されるのがおすすめとさせてもらえればと。

「本当にこれであの化け物フィジカルのZionがプレイできるのか?」とも思いましたが、全部潰しながら使えればちょっと違うのかもしれません。
そう考えると、自分はフィジカル不足故にこの様に感じるのかもしれませんね。

トラクションは変形サークルパターンで、各パターンは細かめ。
ラバー自体は硬めですけど、グリップ力としては十分なストッピングパワーを生んでくれています。

トランスルーセントのXDRは特に硬い仕上がりになり易い印象。
前作はこのトランスルーセント部分だけがスリッピーだった印象ですが、今作は何問題無く踏んでいけます。

■重量

最後に重量。
26.5㎝で394g。
前作よりは重く(26.5cm/369.5g)、フルレングスだったSEよりは大分軽い(26.5cm/428.5g)と。
まぁSEは豪華仕様でしたからね。

■Over All

ということで、以下に評価してみようと思います。
フィット … 7/10
グリップ … 8/10
ベンチレーション … 7/10
クッション … 7/10
コスパ … 7/10
-----------------
ALL … 36/50

前作に比べて大分門戸が広がったことは間違いないかと。
特にZionモデルはこれまでのシリーズ毎にラストがバラバラなので、
この流れ・形状はできれば維持して頂きたいところ。

とはいえのパフォーマンス。正直「ちょっとソフト過ぎません…?」と。
上でも書いた通り全部潰されてたらなんの関係もないのかもしれませんが、問題は”これを果たして本人が求めているかどうか”

話を戻しまして、Zion比、貧弱フィジカルな私から見た場合の評価としては、ソールパフォーマンスでみた場合明らかに前作の方が上と結論付けたいです。
ベースとなったCushlon 3.0フォームの柔らかさに比べると、前作のFomula 23フォームの方がまだコシも反力も上回っています。
それに組み合わされたZoom Airに関しても、ノーマル版・SE版共にAirボリュームは上で、これらの跳ね返りも感じます。

特にノーマル版のフォア下の大型Zoom Airによる反力&中足部のシャンクによる追従性の高さは今作のインサートシステムより遥かに上回っていると自分は感じます。(止まらない・止められないのが痛すぎますが)

兎にも角にもシグネチャーシューズはプレイヤー有りきのプロダクトだと思いますので、プレイヤーの求める機能・形状を形にしつつ、メーカーサイドから見てプレイヤーにゲインを与えられる様なプロダクトとして進化していってくれることを願うばかりで、Zionに置いてはあの圧倒的なフィジカルを爆発させられる様なそんな1足を期待しています。

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