Jordan JUMPMAN DIAMOND Low Performance Review
買い時を逃した1足。
オリジナルリリースは2019年。
当時は各社とても元気が良く、リリースラッシュでこのシューズまで手が回らなかったのを覚えています。
また、一番欲しかったカラーが国内に来なくて、それも相まって購入まで行けませんでした。(JUMPMANシリーズも結構賑わっていましたよね。)
凄くセンセーショナルなルックスでとても目を引いたのですが、当時新しいマテリアルが目白押しの中で、これは構成含めて意外にもクラシックだったのも一つの要因でした。
…とは言いつつ、実はこの時期・このパッケージングの時点で、自分の中では最高満足度に達していたのかも、と今では考えさせられます。
という訳で、今回は”Jordan JUMPMAN DIAMOND Low”を見てみようと思います。
つい先日HyperDunk 2017がラインナップにいきなり戻ったの記憶に新しいと思いますし、Jordan Zoom Separateなんかもそうですよね、復刻ラッシュが続いています。
とは言え、上記2モデルに関しては、それぞれに記載した通り、ある程度の復刻経緯というか裏側の仮説は建てられるのですが、このモデルに関しては正直なぜ今?なぜこれを?というのが全く想像出来ませんでした。
例えばソール周りを転用しているシューズがあるとか、はたまた記念すべきなにかがある?とか、全く関連する事項が思い当たらないのです…。
強いて言うなら“Luka Feature”。
Jordanブランドのシグネチャープレイヤーは減りに減り、今ではLukaとTatumだけに。
そして何方に比重があるかというと、リリースモデルから見るにLuka側にあるかと。
LukaがJordanファミリーに加わったのが2019年。そして、当時履いていたのがこの“JUMPMAN DIAMOND”でした。
そう考えると、Zoom Separateの復刻もLukaのルーツを遡るという意味では腑に落ちるのかもしれません。(であるならば、React Elevationもおかわり欲しいな…)
それはさておきで、当時履けなかったシューズがこういう形で復刻し、しかもPFだけでなくグローバルラストのモデルでリリースしてくれている事に感謝しつつ、堪能させてもらえればと思います。
という訳で、今回チョイスしたのはブラックxホワイトのこのカラー。
グローバルラストとして復刻してくれたのはこちらのカラーだけでした。
PFの方はホワイトxゴールドの格好良いパターン入のもリリースしてくれたのですが、どう考えても少数は側のグローバル側が制限されるのはしょうがないですね…。

■ディティール
ではまず外観から。
何より特徴的なのはこの菱形(ダイアモンド)の組み合わせで構成されたサイドフレームの存在。
これ、皆さん何に見えますか?自分の中では雪山に見えるんですよね。
恐らくどこかモチーフがあるんだと思うんですけど、デザインヒストリー的な文献を見つけることが出来ず…。もしご存知のかたいらっしゃれば教えて頂ければ幸いです。

イン・アウトともにこのサイドサポートでサンドイッチ。
実は微妙に非対称形状で、サポートエリアを少し変えているのが地味ながら光るポイント。流石は仕事人です。

このシューズをデザインしたのは、皆様ご存知の通りAIR MAXシリーズやJordanシリーズ等様々な名作を手かげたあの伝説的デザイナーTinker Hatfield。
モデル毎にデザインテーマが違うと思うので一概に言えないですが、本モデルに関しては”質実剛健”の言葉がよく似合う仕上がり。
必要なところに・必要な要素だけを組み込んだシンプルさが美しい1足。


■フィット
では早速堪能させてもらいます。
まずはラスト。
前述のとおり、今回購入したのはPFラストでは無くグローバルラストのモデル…なんですけど、他のNikeグローバルラストに比べると若干違いがありますので要注意。
縦は少し短め・横は多少足が広がる感覚・高さ方向に少し余裕有り。
これも踏まえつつ、マイサイズ〜ハーフアップまで、ソックス2枚ベースであれば1サイズアップまで見たほうが良いかもしれません。
個人的にはトゥの高さが空いて遊ばれるのが嫌いなので、スジボやインソールの組み合わせなどで潰し込をかけています。

もう1点サイジングで気をつけてほしい点は、シューレースラインの最下段が他のシューズに比べて1段くらい高い位置に来ている事
Harden Vol.4の様にトゥ周りのフィットは、設計されたトゥボックスの形状に引っ張られる形になるので、この点をしっかり吟味頂けると。
構成は変則的なハーフブーティー。何方かと言うとアッパー+シュータン構造のそれに違いくらいガバッと開く構造なので、足入れはとてもしやすいです。
インナーとアッパーが一体成型。厚みのあるアッパー1枚でフィットと強度を作る設計。
この辺りも現行トレンドのスリーブ + アッパー構造に比べると密着感としては薄め。ダイレクトに足を抑えている感触の反面、デザインと沿わずに何処かに浮き等あると潰しこみができないので、結構違和感に感じられると思います。(というか昔は全般こんな感じなのが多かった印象で”懐かしい”という印象の方が個人的には強かったです。)

ヒールパッド立体的ながら最小限。厚みも薄め。
ヒールトップも少し低めなので、足首への干渉が少なめなのは良いことなのですが、少し上方向の抜け間に心許なさは感じます。
プレイしてて脱げてしまうことは有りませんでしが、収まってる感が好きな方からすると大分物足りなく映るかもしれません。
横方向に関しては流石のサイドサポートなのでブレ無く快適に切り返しができます。
フィットに関する総括は兎にも角にも”設計されたラストに合うか”が肝になると思います。
後述のソール特性もあるので、普段仕様されてるインソール・ソックスなども持って試着されるのを強くオススメします。
■ソールフィール
続いてソールフィール。
まずはインソール。
Jordanブランドでよく使われるOrtholiteっぽい低反発系のコシのある深い青のインソール。
そこそこ厚みもあるので、差し替え先のインソールが結構悩ましいんですよね…。


底材にはクッション材1枚。
ソールユニットはフルレングスファイロン + フォアのZoom Airのセットアップ。
フォアのZoom Airはここ最近見掛けることが余り無くなった台形状のエアバッグが使われています。

感触としては”懐かしい”の一言が出ます。そうそうこの感じ。
まず第一に印象につくのがZoom Airの主張。
上でも触れた通り、この形状のZoom Airはバスケットボールでは余り見掛け無くなりました。
とは言え、一部モデルでは引き続き採用されています。
…ただし、厚みの違いを自分は感じています。(実測出来ている理由ではないので、正しい事言えず申し訳無いです;)
例えばサブリナシリーズ。
同じ形状ではありますが、フレキシビリティやフロアまでの近さを重視してか薄く、エアボリュームも低めに設計されている様に自分には感じます。
その他のモデルでも基本はトップロードでこの形状のエアバッグを用いるケースは時々ありますが、似たような感想が多いです。
それとは対照的にあるのがこのモデル、というよりこの世代辺りまで採用していたモデル達。
例えばKD 6やPGシリーズ、その他多数のモデルがこのセットアップを採用していたのですが、その殆どがフォアの直下からフロアの直上(アウトソールを挟んで)、またはクッションを挟んでもその関与は極小に留めた薄いフォームがある程度で、反発特性の大半をこのZoom Airで作る構成でした。
それ故、必然的に厚みもそこそ有りつつ、エアボーリュームもそこそこ高めに設定されてた印象です。

これらによってエアバッグの圧縮・反発が強く働く=加速・ジャンプに大きく寄与してくれていました。
…反面、実は当時はこのZoom Air主張が嫌いでも有りましたw
極力足裏に異物感というか、余計な感触を感じたくなかったんです。
今はステップの仕方もフィジカルも当時から変化しているので使い方が大分わかって来ましたが、当時この出っ張り(とそれによりぐらつく感触)が合わなくて合わなくて…。
話を戻しまして、このZoom Airによる反発は今でも十二分に通用するアドバンテージに成り得ると改めて感じました。
特に個人的には初速の出方が心地よく、フォアを起点に動き出すステップのしやすことこの上無いです。

ただ、その反面的か、かなり後傾のバランスに感じます。
フォアのリフトに対してヒール下がり気味のバランス。
この辺りを少し補正するともっと動きやすいかと。
これも踏まえて、先程のサイジングの項でインサート変更の話を持ち出した次第。
個人的なベストのセットアップは何等かのスジボ + Superfeet Greenの組み合わせでした。
Green単体だとオリジナルのインサートに比べて薄くなってしまうので、何らかの嵩上げが必要になろうと思います。
もしくは、もう少し厚みあるインサートでヒール周りのフレームのあるものであればマッチするかもしれません。
中間部がブレードパターン・全周がヘリンボーンのトレッドパターン。
トラクションに関しては、この時期どうしても厳しいですが、及第点レベルのグリップは作ってくれていると思います。
フロアが乾燥している・古くワックスの薄い体育館等では心許なさを感じることは流石にありますが、最後の方で粘ってくれる感触派あるので絶望的に破綻する事無くプレイし切ることが出来ます。
ただ比較的早めに、こまめに手で拭いてあげる方が良いかとは思います。

■重量
最後に重量。
26㎝で351.5g。
Zoom Separate PFと粗同じ重量。(26cm/354.5g)

■Over All
ということで、以下に評価してみようと思います。
フィット … 7/10
グリップ … 7/10
ベンチレーション … 8/10
クッション … 9/10
コスパ … 9/10
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ALL … 40/50
当時の特性が合っていた方 + 様々なキャンペーン・セールが併用出来る状況下なら最高の1足を手にれられるチャンスかもしれません。
逆に昨今のトレンドのフレキシブル・自然な踏み心地を求める方からすると合わないかもしれませんが、もしこの辺りの時代のシューズを通っていないのであれば一度トライしてみる価値はあるかもしれません。
遂にNikeのラインナップからは外れてしまいましたが、場所によってはまだサイズが選べる程には在庫ある印象。
特にアウトレットにはまだある程度ある感じでした。
ただ、これもいつまで続くかはわかりません。
もし気になる方は1足確保しておくと良いかもしれません。一番安くて5kくらいで買えてしまうので…。
これは超個人的な惜しみポイントなんですが、個人的にはMidが履きたかったんですよね…。
実はミッドカットのホールド感、結構好きなので…。
