「年収300万円で子ども育てるなんて無理」を覆す。低年収・貯金ゼロから始めた一馬力パパの「なんとかなる」子育て術
当時、ネット記事や雑誌の「子育てに必要な年収」といった特集がよくありました。
子育てには最低でも年収600万円は必要。
子どもの教育費を考えれば、夫婦共働きで世帯年収1,000万円でも厳しい。
そんなわが家はというと、
「年収300万円台、子ども2人、専業主婦」
借金はないけど親からの援助もない。
それでも、毎年のようにディズニーに行ってホテルに泊まって…なんてやっていました。
「たとえ年収が低くても、一馬力でも、やり方次第で子育てはできる!」
そんな言葉を口にしながら日々を過ごしていました。
今考えるとほんとよくやっていけてたなと。
┃ 妻の妊娠と会社の倒産危機
25歳で結婚、直後に妻の妊娠が発覚しました。
人生設計上は予定通りでした。
しかし翌年4月、勤めていた会社が突如倒産危機に陥りました。
リストラはされませんでしたが、次々去っていく人たちを見て不安になり退職を決意。
出産予定日の2か月ほど前の出来事でした。
その後は若さも活かせたおかげで2週間ほどで転職に成功。
無事出産を迎えることができました。
┃ 年収312万円、貯金ゼロからの子育て
2008年6月、第1子(男の子)が誕生しました。
ほんとは女の子が欲しかった。
名前まで決めてたくらい。
でも「元気で健康」ならそれでいい。
初めての子なのでなんでも買ってました。
おむつやミルクも有名どころを買い、なんとか戦隊のおもちゃもまだ大きくて持つことすらできないのに買ってしまう始末。
呆れた妻の顔と、喜んでいるのかよくわからない息子の顔に、毎日癒されていました。
仕事はITエンジニアなので、「夜間対応」がありました。
システム障害が起きると携帯電話に通知が来て、夜中や早朝でも復旧の対応をするという体力的にもなかなか大変な仕事。
でも正直、
システム障害のアラートよりも子どもアラートのほうがきつかった。
息子よ、なんで夜中にそんな笑ってるの?
(頼むから寝てくれ。)
この時年収312万円、貯金ほぼなし。
出産費用は完全無償化ではなく、立替方式で後日給付といった形式だったので、お金のやりくりが本当に大変でした。
┃ 年収324万円、2児のパパに
2010年1月、第2子(男の子)誕生。
ほんとは女の子が(以下略)
早くも2児のパパになりました。
入社2年目、ちょうど仕事も慣れてきて忙しい頃。
帰宅は毎日23時過ぎ。
子どもの寝顔だけを見る毎日が続いたある朝のこと。
長男から一言、
「パパ、次はいつ帰ってくるの?」
なんともきつい一言でした。
職業柄、土日出勤も珍しくありません。
たまにとれる休日は、睡眠時間を確保することに精一杯。
でもこの一言で、「子どもとの時間をもっと作らないといけない」と思うようになりました。
思えば自分が小さい頃は、何かとどこかへ連れて行ってもらっていました。
主に夏休み中心ですが、遊園地やプールに海水浴と、毎週のように出かけていたと思います。恵まれてたな。
次男の生後半年くらいからは眠さや体のしんどさを振り切って、よく出かけるようにしました。
東京ドームシティのヒーローショーや、水族館、川遊びなど…
ディズニーデビューもこのあたりからでした。
車はないので基本的に電車移動。
宿泊は早割などの割引を最大限使うため、4か月くらい前から探すようにしていました。
この時年収324万円、貯金30万円くらい。
生命保険や医療保険には入っていませんでしたが、持ち家も借金もないし、社会保険の仕組み(高額療養費制度や休業補償など)や遺族年金のことをある程度知っていたので入りませんでした。
何よりリスクに備えることよりも、明日に備えるのに精一杯って感じで。
┃ 年収300万円台での子育てを可能にするには
長男・次男が生まれ家族の人数が単純に2倍になりました。
夫婦2人の時とは違い、さすがに今まで通りの支出のままというわけにもいきません。
収入を上げられればそれが一番いい。
しかし就職をしたのがモロに就職氷河期の真っ只中だったため、会社というのは「昇給はないもの、賞与は都市伝説」と考えるようになっていました。
でも家族に不自由な生活はさせたくないし、全く遊びに行けないような寂しい思いもさせたくない。
なので今の年収は今後もしばらく続くものと考え、常に節約を意識するようになりました。
・子ども服は基本リユース品
頻繁にサイズアウトするのですぐ売ってしまう人が多いのか、品数が多くて助かりました。意外ときれいなものも多く、ブランドものも多数あります。
・買い物はまとめ買い
車もなく頻繁に移動できないので、買い物は基本的に週1回。
よくベビーカーに買い物袋を吊り下げていたので、ベビーカーの消耗が激しかったです。なのでベビーカーも中古で十分でした。
・水道光熱費の節約
賃貸だったのでLED照明や水道の節水コマを活用しました。
食品を減らすとか照明を付けないといった、辛さを伴うものは精神衛生上よくないのでしませんでした。
・旅行費の節約
勤めていた会社で入っている社会保険の保養施設優待の中に、「ディズニー優待チケット」がありました。
当時は大人が2,000円、3歳以下は無料だったと思います。
おかげで毎年行っていました。
またディズニー以外でも「3歳までは無料」となっている施設も多いので、そういった施設を積極的に利用していました。
これまでだってなんとかしてきた。
だからこれからだってなんとかなる。
1歳、2歳と大きくなっていく息子たち。
でもやんちゃ盛りになっていくにつれ、家も狭く感じるようになりました。
そのうち幼稚園のことも考えないといけません。
いろいろな考えが頭の中をめぐる中、
引っ越しの契機となる東日本大震災が起きました。
