【大韓紀行】 釜山ドライブ 第4話
男は黙ってKIAに乗れ
妻とピザを腹いっぱい食べて気絶するように寝ていた。朝が来たようだな…静かなる朝の国、韓国。
さっさとレンタカーを取りに行かねば…。今日は車で移動する日だ。ホテルの横の駐車場に、今日一日私のマイカーになる流線型の「ソニックブーム1号」が停車している。携帯操作でピピッと解錠。何ヶ月ぶりだろうか…この半島を韓国車でぶっ飛ばすワクワク感! コックピットに座りデビッド・ハッセルホフのように、カーナビを操作。今から釜山の朝モヤを切り裂くぜ、俺がこのマシンで!! ファサル(矢)のように!オッケー?

しかし、無駄にテンションを上げているのには小さな理由がある。本当は韓国車はKIA(起亜自動車)の方が好きなのに、ヒョンデ(現代自動車)に乗ってるのだ。これまでの人生で大韓半島をぶっ飛ばしてきたのは、ほとんどKIA車だった。あのKIAなら味わえる人馬一体感…。例えると、『ゼロ戦』のパイロットが一式戦闘機『隼(ハヤブサ)』に乗せられてる…それと全く同じだ。
「男は黙って起亜に乗れ」
これが座右の銘なのに…今、ヒョンデに乗せられとるよ!ひぇー!
釜山のこと、どんだけ知ってる?
妻に、「あのーすみません、有料道路なんですけど、広安大橋を…ぶっ飛ばして良いですか?景色綺麗ですし」…という確認をする。まるでタクシードライバーだわ…しかし、勝手に有料道路を走ると「相談してから有料走ってよ!」と虎のように怒られるからね。
幸いなことに釜山をよく知らないソウルっ子は、私の提案を二つ返事で承諾。話早いじゃないかオーライ!! 釜山に関しては私がパイセンなんだよ…。貴方がちびまる子ちゃんのようにソウルの小学校をヨチヨチ通ってトッポッキ食べてた時、私は隣国の日本で韓国旅行記を出版し、全国書店にて平積みだったんだよ!(心の中だけでマウント…)
大韓suuTAXI
釜山の歩行者繁華街をスタートするのもあり、人を避けながらノロノロスタート。
早くぶっ飛ばしてぇ…。
大通りに出た瞬間、アクセルオン!!走れ音速!慣れた釜山の旧道を突っ走る爽快感。広安大橋を渡る時、釜山の地元民との音速レースがはじまる。絶対負けるか。我が国の自尊心よ半島の南端で突き抜けろ!
まてよ…ヒョンデのこいつ、2026モデルだと聞いたが、悪くない走りをする。ブレーキがイマイチだが、意外と思い通りに操れるじゃないか!

ぶっ飛ばして着いたこの場所は、釜山の古刹である海東竜宮寺である!
海東竜宮寺
スタート地点とゴール地点が同じであり、戻ってきた人々がみんな老若男女問わずHa~Ha言っている。矢沢永吉じゃあるまいし。悪魔でも 天使でも Baby Wanna Rock'n Roll…とか言ってる場合ではない。俺達も1時間後にはこうなっているのだ。
まぁいい。感動を得た後のHa~Haなら、むしろ大歓迎だ。絡みつくような鎖なんて〜捨てちまえ。

こいつはヤバいだろ…
フランダースの犬の朝鮮バージョンだったら、「僕は海東竜宮島に来たんだ」と言いながら木魚を叩きながら珍島犬とここで昇天してしまうくらいのアレやん。全く写真で伝えられない。ずっと日本語で「マジかー」ばかり言っている。
想像通り帰り道は、魂に身をまかせHa~Ha言っていた。いいんだこれで…いいんだよ。
どこへ行こうか
妻とコンビニでキムチとチェユクポックムが入ったチュモクパプ(おにぎり)を食べながら、さぁ、俺達はどこに行こうか?と車の中で会議している。
もうね、これと同じ感動なら我慢できないの。全身全霊的にうずうずしてきた。このまま高速ぶっ飛ばして、行くぞ!キョンジュ(慶州)に!!
第5話につづく
