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ドローンの「上空LTE(4G)」通信とは?目視外・広域運用に欠かせない上空SIMを、現場目線で解説します

ドローンを目視外で、広い現場で自動運用しようとすると、必ずぶつかる壁があります。

「電波、どこまで届くの?」という問題です。

ドローンスクールの運営に加えて、点検・測量・フィールド運用や、Dock 3を含む産業機の導入支援も現場でやっている立場からすると、機体やDockそのものより、むしろここでつまずくケースが多いと感じています。

この記事では、なぜ上空のLTE(4G)通信が必要になるのか、そして「上空SIM」とは何かを、現場目線で整理します。

結論から:広域・目視外で回すなら、上空LTEはほぼ必須です

先に要点をお伝えします。

機体に標準で使われる2.4GHz帯の通信は、見通しのよい範囲では強いのですが、距離が伸びたり、構造物が間に入ったりすると届かなくなります。

そこで必要になるのが、携帯回線(4G LTE)を使った「上空通信」です。Wi-Fi(2.4GHz)と4G LTEを併用するハイブリッド方式にすることで、見えない場所・広い現場でも機体とつながり続け、通信のバックアップも確保できます。

そして大事な点がもうひとつ。上空での携帯回線の利用には制度上の対応が必要で、対応していない一般のSIMをそのまま上空で使うと、電波法上の問題が生じるおそれがあります。だからこそ、上空利用に対応した正規の通信サービスを使うことが前提になります。

なぜ普通のSIMやWi-Fiではダメなのか

「スマホのSIMを挿せばいいのでは?」と思われがちですが、これは要注意です。

携帯電話の回線は、基本的に地上での利用を前提に設計・運用されています。ドローンを上空で飛ばしながら一般のSIMを使うと、想定外の使い方になり、電波法に触れるおそれがあります。

上空でLTEを使うには、上空利用に対応した正規のサービスを、必要な手続きの上で利用する必要がある。ここが、Dock 3のような自動・遠隔運用を本気で考えるときの、見落とされがちな前提です。

ルシエルの「上空電波パッケージ」

ルシエルでは、DJI機体の導入とあわせて、上空LTE通信をセットでご提案できます。内容を整理すると次の通りです。

※料金プラン2026年6月時点

【料金プラン(月額・2026年時点)】
・上空SIM(ドローン向け 上空LTE/4G通信):49,800円/月(税込/税抜45,273円)
 → 見えない上空での安定通信。本サービスの主役です。データ通信は使い放題(速度制限の条件あり)で、毎日の飛行でも容量を気にせず使えます。
・地上SIM(地上側の通信を補完):5,000円/月(税込/税抜4,545円)
 → 運航管理端末などの地上回線に。地上SIMは単体ではご提供できず、DJI機体・上空SIMとあわせたセット契約となります。

【対応機体】
・DJI Matrice 400 / Matrice 4E・4T / Dock 3 など
 (ご利用には対応する通信モジュールと対応機体が必要です)

【付帯するサービス】
・上空電波エリアのシミュレーション:運航予定エリアの上空電波を、利用前にマップで確認できます。事前の電波測定も承ります。
・申請の一括化:DIPS2.0の飛行計画通報と、上空モバイル通信の利用申請を、まとめて申請できます。

このあたりの「通信の手配・申請まで含めて面倒を見られる」という点が、機体を売るだけの事業者との違いになります。

なぜ「セットで頼める」ことが効くのか

Dock 3を目視外・広域で自動運用するには、機体だけでなく、

・操縦者の国家資格(二等以上)と限定解除
・機体認証
・上空の通信(上空LTE)
・設置・運用設計

がそろって、はじめて回ります。

ところが実際には、機体はディーラー、通信は通信会社、資格はスクール……とバラバラに頼むことになり、つなぎ目で必ず手間とズレが出ます。

ルシエルは、KDDIスマートドローンパートナーズの認定企業(認定番号00088)として、上空LTEのSIMを機体とセットでご提案できます。資格教習から機体(Dock 3)、通信、運用設計までを同じ現場感覚で一気通貫で見られること。これがルシエルの強みです。

正直なところ:向き・不向き

最後に、率直にお伝えしておきます。

上空LTEが効くのは、目視外・広域・無人遠隔といった「2.4GHzでは届かない/人を張り付けにくい」運用です。プラント・ダム・鉄道・道路・橋梁の点検や測量、建設現場・インフラ設備の無人遠隔巡視などが典型です。

逆に、目の届く範囲での短時間の空撮や単発の飛行であれば、上空SIMまでは必要ないこともあります。

「うちの現場・業務に上空LTEが本当に要るのか」という判断こそ、制度と現場の両方を見て決めるべきところです。そこを含めてご相談いただければと思います。

注意:LTEが届かない場所では、使えないことがあります

ひとつ、正直にお伝えしておかなければならない点があります。

上空LTEは携帯電話の回線を使うため、そもそも携帯の電波が届かない場所では使えません。山間部や山深い谷あい、一部の離島など、地上でもLTEが圏外になるエリアでは、上空でもつながらない、あるいは不安定になることがあります。

「広域・目視外に強い」とお伝えしましたが、それは"電波が届く範囲であれば"という前提つきです。ここを確認せずに導入を進めると、現場で「飛ばせない」となりかねません。

だからこそ、運航予定エリアの上空電波を事前にシミュレーション・測定することが重要になります。ルシエルでは、導入前に対象エリアの電波状況を確認した上で、上空LTEが使えるのか、使えない場合はどうするか(運用の見直しや、衛星通信など別の手段の検討を含めて)を、率直にご提案します。

※料金・対応機体は2026年時点のものです。最新の内容は変更される場合がありますので、お問い合わせ時にご確認ください。

▶ 関連記事:DJI Dock 3の導入ガイド(資格・機体認証・運用まで)

■ 導入・お見積りのご相談

DJI機体のご購入とあわせて、最適な通信プランをご提案します。
「自社の現場で上空LTEが必要か知りたい」「Dock 3運用の通信まで含めて相談したい」といった段階でも大丈夫です。お気軽にご相談ください。

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