ナポレオンを追い詰めた「おやつまだ?」ウサギ軍団
ちょいと小噺
あのフランスの皇帝、ナポレオン・ボナパルト。ヨーロッパを震え上がらせた大英雄でございます。
大砲ドカンと撃ちゃ、敵はみんな逃げちまう。戦場じゃ「ナポレオンにかなう者なし」と言われたもんで……
ところがねぇ、そんな天下のナポレオン様でも、負けた相手がいるんです。
誰だと思います? ロシア? イギリス? はたまた恋の相手?
いいえ、「ウサギ」でございます。
時は1807年。
戦勝祝いに「よし、みんなでウサギ狩りでもやろう!」と来たもんだ。
将軍やら部下やら、大勢引き連れて野原へ出発。で、家来に命じて「ウサギを何百匹も用意せい!」と。
ところがこの家来、野ウサギを捕まえるのは大変だろうと思って、用意したのは全部「家畜ウサギ」。
つまり、人に飼われて餌をもらうのに慣れきったウサちゃんたち。
さぁ狩りの始まり! 「パーン!」と合図の銃が鳴る。
普通ならウサギは「キャーッ!」と逃げる。
ところがこの日は……違った。
ウサギたち、いっせいにナポレオンの方へダダーッと走ってくる。
「うわっ、何だ!? 突撃か!?」
いや突撃じゃなくて「おやつまだー?」って顔してんですな。
数百匹のウサギが、皇帝ナポレオンの軍服にまとわりつく。
ズボンにガシッ! 靴にガシッ! 抱きついて離れない。
「退却だ!退却ぅ!」
あわてて馬車に逃げ込むナポレオン。
でもウサギはしつこい。馬車の車輪をピョンピョン跳ねて追いかけてくる。
「兵よ!敵はウサギだ、迎撃せよ!」
銃を持った兵士たちも大爆笑で戦意ゼロ。
かくして、ヨーロッパを制した皇帝ナポレオン、戦場では無敗だったのに……野原でウサギに完敗でございます。
「英雄、ウサギに負ける」
これがホントの「兎にも角にも」ってね。
おあとがよろしいようで。
おちゃめなナポレオンに学ぼう⬇
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