感情豊かなカラスくんと過ごした、忘れられない日々
なんでカラスのことをこんなに必死に書いているの?
そう思われる方もいるかもしれませんね(^_^;)
自分にとってこの出来事は、それまで持っていたカラスのイメージを根本から変えるほど、大きなものでした。
だからこそ、少しでも伝えたくて書いています。
庭に放したカラスくんの尾羽は、まだまばらではありましたが、
少しずつ生え揃ってきて、飛べる距離も確実に伸びていきました。
夕方になると、屋根のてっぺんから大きな声で仲間を呼ぶ姿も、何度か見かけました。
でも、その声に応える仲間はいませんでした。
その光景は、少し切ないものでした。
しばらくすると、家から少し離れた畑のような場所で、
カラスたちが騒いでいるのを見かけるようになりました。
遠くではっきりとは確認できませんでしたが、
もしかするとカラスくんもその中にいたのかもしれません。
何かをついばんでいる様子も見えたので、
昆虫などを食べていたのかもしれませんね。
放したばかりの頃は、自分で餌を取るのは難しいだろうと思い、
庭に水と猫のカリカリを用意しました。
庭には猫たちも日向ぼっこに来るので、その様子を見ながら、安心できるタイミングで食べに来るようになりました。
やがて、体格の立派なハシブトガラスも現れるようになりました。
最初は心配で追い払っていたのですが、様子を見ているうちに、穏やかな性格だとわかり、そのまま受け入れることにしました。
カラスくんは、飛ぶときは少しぎこちないのですが、
歩くときはペンギンのように俊敏で、とても可愛らしい動きをします。
ある雨の日、買い物から帰る途中、
車の後ろをついてくるカラスくんの姿がありました。
家に入ると、そのまま庭まで一緒に入ってきて、
雨が嬉しかったのか、とても楽しそうにしていたのが印象に残っています。
まだ1歳にも満たないくらいだったと思いますが、
どこか子どものような仕草があり、見ていて飽きませんでした。
気づけば、少しずつカラスくんに魅了されていった時間でした。
その後、カラスくんは家の屋根を拠点にするようになりました。
そんな生活が続いていたある日。
自分が仕事で不在のときに、カラスの群れがやってきて、
カラスくんを追い払ってしまったそうです。
家族の話では、屋根の上で長時間、激しい鳴き声が続いていたとのことでした。
それ以来、カラスくんの姿は見えなくなりました。
親と思われるカラスの姿も、ぱったりと。
毎日来ていたハシブトガラスも、数回を最後に来なくなりました。
あの日、屋根の上で何があったのかはわかりません。
しばらくは「また戻ってくるんじゃないか」と思いながら過ごしていました。
やはり寂しさはあります。
それでも、カラスがこんなにも表情豊かで、
一つの命としてしっかり生きていることを理解できたことは、
自分にとって大きな意味があったと思っています。
