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XGのファンはどこにいるのか〜1st Full Album発売日に見えたALPHAZの世界地図〜

2026年3月期のAVEXの決算説明資料の中で、XGについて興味深いデータが紹介されていた。
 
XGは2024年から2025年にかけて行われた初のワールドツアー「XG 1st WORLD TOUR "The first HOWL"」で世界35都市を回り、約40万人を動員。2025年5月には東京ドーム公演を成功させた。
 さらにSpotify月間リスナー数は約591万人、SNS総フォロワー数は1,200万人を超え、1st Full Album『THE CORE』はアメリカのBillboard 200でTOP100入りを果たした。

こうした数字を見ると、XGがグローバルアーティストとして着実に成長していることが分かる。
 
しかし、以前から気になっていたことがある。
 
「XGに関心を持ち続けている人たちは、実際には世界のどこにいるのだろうか」
 
もちろんSpotifyやSNSにも国別データは存在する。
 
しかし今回注目したのは、2026年1月23日の『THE CORE』発売日(HYPNOTIZEのMV公開日)におけるYouTubeの国別視聴データだ。
 
アルバム発売当日は、新曲や関連コンテンツをいち早くチェックしたい人たちが集まる日でもある。
 
普段たまたま動画を見かけた人や、一度だけ視聴した人よりも、XGに継続的な関心を持つ人たちが多く含まれていると考えられる。
 
もちろん1日だけのデータでファンダム全体を語ることはできない。
 
それでも、この数字は少なくとも
「1st Full Albumの発売日に、世界のどこでXGに関心を寄せた人がいたのか」
を映し出している。
 
言い換えれば、ワールドツアーや東京ドーム公演を経た8ヵ月後に世界各地で形成されたファンダムの輪郭を知るための一つの手がかりになるのではないだろうか。
 
そこで今回は、このデータを地域ごとに整理しながら、XGのファンが世界のどこに広がっているのかを見てみたい。

※本記事の数値は、筆者がピックアップした国におけるYouTube Chartsで公開されている2026年1月23日のデータをもとに独自に集計したものです。中国はYouTubeの集計対象外であるため含まれていません。なお、本記事は厳密な市場分析を目的としたものではなく、XGのファンダムが世界のどこに広がっているのかを考えるための一つの試みとしてまとめています。

まずは地域別

まず地域ごとの割合を見てみる。

当然ながら最も大きな割合を占めているのはアジアだ。
XGは日本人7人組のグループであり、活動の拠点もアジアにある。その意味では自然な結果と言えるだろう。
 
一方で注目したいのは、その次に続く地域だ。
北米、南米、欧州、中東、オセアニア。
規模の差こそあれ、XGの視聴者は複数の大陸に広がっている。
 
「海外にもファンがいる」というよりも、
世界各地にファンダムが形成されている
という表現の方が近いように思う。
 
では、それぞれの地域をもう少し詳しく見てみたい。

アジア
XGの土台となる市場

 アジアはXG最大の市場だ。

日本が大きな割合を占める一方で、韓国、タイ、フィリピン、台湾なども存在感を示している。
 
特に興味深いのはインドネシアとインドだ。
韓国が4.37%であるのに対し、インドネシアは3.31%、インドは1.74%を占めている。
インドネシアは"WE THE FEST 2024"でフェスに参加しているものの、いずれも1stツアーでは公演していない。
にもかかわらず、インドネシアはフィリピンと、インドはマレーシアと近い割合を持っている。
1stツアーで公演を行っていないにもかかわらず、ツアー開催国と同程度の存在感を示していることは興味深い。
 
XGのアジア人気は、日本と韓国だけで成り立っているわけではないようだ。

北米
グローバル展開を支える大きな柱

北米ではアメリカが中心となっている。

Billboard 200へのランクインをはじめ、近年のXGのグローバルな評価を考えれば納得の結果だろう。

ただし、アメリカだけではない。
メキシコやカナダにも一定の視聴者が存在している。
北米という一つの市場の中で、複数の国にファンダムが広がっていることが分かる。

欧州
特定の国に依存しない広がり

欧州で面白いのは、一つの国が突出していないことだ。

フランス、イギリス、ドイツ、スペイン、ロシア。
それぞれの割合は決して大きくないかもしれない。
しかし、その積み重ねによって欧州全体としては大きな市場を形成している。

これは欧州におけるXGの特徴かもしれない。

日本やアメリカのような巨大市場ではなく、多くの国に少しずつファンが存在している。

まさに"面"で広がっている市場と言えそうだ。

南米
ブラジルだけではない広がり

南米ではブラジルが大きな存在感を持っている。

一方で、アルゼンチンやチリなど他国にも視聴者が存在している。
言語も文化も異なる地域で支持を広げていることは、XGの音楽が国境を越えて受け入れられていることを示しているように感じる。

中東・オセアニア
新たな可能性を感じる市場

規模としては大きくない。

しかし、中東やオセアニアにも視聴者が存在している。
XGは2023年にアラブ首長国連邦で開催された"Hyperound K−Fest"にも出演しているが、それでも中東は多くの日本人アーティストにとって馴染みの深い市場とは言い難い。
それでも一定の視聴が確認できることは、XGのファンダムの広がりを象徴しているように思う。

世界地図に描かれたファンダム

「グローバルグループ」という言葉はよく使われる。

しかし今回の数字を見ていて感じたのは、その広がりが特定の国や地域に依存したものではないということだ。

XGのファンダムは、アジアだけでなく、北米、欧州、南米、中東、オセアニアへと広がっている。
しかもその広がりは、一部の国に集中したものではなく、多くの国々に分散している。
これだけ多くの地域に継続的な視聴者が存在していることは決して当たり前ではない。

もちろん、1日だけのデータで人気の全てを語ることはできない。
それでも、『THE CORE』発売日に世界中から集まった視聴者の姿は、XGが着実にグローバルグループとして成長してきたことを示しているように思う

今回のデータは、XGが築いてきたファンダムの広がりを、数字という形で改めて見せてくれるものだった。


XGを見ながら考えたことの記録
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