XGは結局、箱推し
XGの推しは誰ですか?
そう聞かれるたびに困る。
もちろん、それぞれのメンバーに違った魅力がある。
JURINのカリスマ性に惹かれる日もある。
CHISAの圧倒的な歌唱力に息を呑む日もある。
HINATAがステージで見せる繊細な表情や表現力に目を奪われることもある。
HARVEYの唯一無二のキャラクターに驚かされることもあれば、
JURIAの天使のような歌声に心を預けたくなることもある。
MAYAの既成概念を突き破るような突破力に圧倒される日もあるし、
COCONAの小柄な体から放たれる規格外の存在感とパンチ力に衝撃を受けることもある。
極端に言えば、推しは日替わりだ。
昨日と今日で、一番魅力的に見えるメンバーが変わることも珍しくない。
だから私は、推しを一人に決めることができない。
そして、それは私だけではないように思う。
XGを応援していると、いつの間にか全員の成功を願うようになる。
気づけば「箱推し」になっているのだ。
しかし、それは単に全員の実力が高いからだろうか。
もちろん、それも理由の一つだろう。
だが、それだけでは説明できない何かがあるように思う。
私がXGに惹かれる理由を考えるとき、いつも思い浮かぶのはメンバー同士の関係性だ。
Vlogやインタビューを見ていると、メンバーは本当によくお互いを称賛する。
誰かが話しているときは最後まで耳を傾ける。
誰かの成功を自分のことのように喜ぶ。
それぞれの個性を否定するのではなく、認め合い、面白がる。
「自分らしくいていい」
そんな空気がグループ全体に流れているように感じる。
その関係性は、スタッフとの間にも見られる。
ヘアメイクやスタイリスト、ダンサーやスタッフへの感謝が自然に語られる場面を何度も見てきた。
決まり文句ではなく、その人たちへの敬意が感じられる言葉だ。
東京ドーム公演でも、そのことを強く感じた。
一人ひとりの挨拶が続く中、感極まり言葉を詰まらせるメンバーがいた。
すると他のメンバーが自然に肩を寄せたり、背中に手を添えたりしながら、その気持ちを受け止めていた。
誰かの感情をグループ全体で共有しているような光景だった。
私はその姿を見て、美しいと思った。
そして、その空気はファンダムにも流れているように感じる。
もちろん、すべてのALPHAZを知っているわけではない。
それでもライブ会場やSNSを見ていると、ファン同士の居心地の良さを感じることが多い。
推しはそれぞれ違う。
しかし、お互いの推しを否定したり、足を引っ張ったりする空気は感じない。
むしろ、「その魅力も分かる」と認め合う場面の方が多いように思う。
運営への厳しい意見を目にすることはある。
けれど、メンバー自身への攻撃的な言葉はほとんど見た記憶がない。
それは偶然ではなく、XGが見せ続けてきた姿勢の影響もあるのではないかと思う。
また、ALPHAZとの関係性も変わらない。
デビューから数年が経ち、世界中をツアーで回る存在になった今でも、メンバーは頻繁にブログを更新し、チャットに現れ、ALPHAZとの時間を大切にしている。
もちろん、そこには仕事としての側面もあるだろう。
しかし、それだけでは説明しきれない温度を感じることがある。
私はメンバーの本心を知ることはできない。
それでも長く見ていると、彼女たちの言葉や行動には一貫性があるように感じる。
XGのメンバーは誰一人として似ていない。
魅力の方向も、個性も、表現方法もまったく違う。
本来であれば、それぞれが別の方向を向いていても不思議ではない。
しかしXGを見ていると、むしろ逆のことが起きている。
個性が強いからこそ面白い。
違うからこそ補完し合える。
そして何より、その力が同じ方向を向いている。
だから私たちは、一人のメンバーを好きになるほど、他のメンバーの魅力にも気づいてしまうのだろう。
この記事を書き始めたとき、私はXGに箱推しが多い理由について考えていた。
しかし、書きながら少し違うことに気づいた。
私が惹かれているのは、7人のメンバーだけではないのかもしれない。
メンバー同士の敬意。
支えてくれる人への感謝。
個性を認め合う姿勢。
そしてALPHAZとのつながり。
それらすべてを含めた空気そのものに惹かれているのだと思う。
XGのファンダム名であるALPHAZには、「ファン一人ひとりがリーダーとなり、XGと共鳴しながら新たなムーブメントを起こしていく」という意味が込められている。
以前は、その言葉を少し大げさに感じていた。
けれど今なら、少し分かる気がする。
私はXGをただ応援しているだけではないのかもしれない。
彼女たちが示す価値観や姿勢に共鳴し、その歩みに参加している。
そんな感覚に近い。
だから気づけば、特定の誰かだけではなく、XG全体の成功を願うようになっている。
箱推しという言葉は便利だ。
けれど、今の私には少し足りない気もする。
私が惹かれているのは7人のメンバーだけではない。
メンバーやスタッフ、そしてALPHAZの間に流れる空気そのものなのかもしれない。
XGを見ながら考えたことの記録
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