見出し画像

平凡男子と七福神#2

――翌朝、転入二日目。

〇〇は、席につくなりノートを開いた。

〇〇:昨日の図書館のことは忘れよう…

その平穏な決意は、すぐに破られる。

清:おはよー!

〇〇:(…まさかこっち来ないよな…)


清:ねえ、昨日、図書館にいたでしょ?

〇〇:ああ、いたけど…

清:やっぱり!さくちゃんが探してた本を取ってくれた人だよね?

〇〇:…そうだけど…

清:ね、名前なんていうの?

〇〇:……白石〇〇

清:ふーん、〇〇くんか!覚えた!

〇〇:(え、なんで覚えられた…?)


昼休み。購買帰りの〇〇の前に、今度は紗耶が現れる。

金:ねえ、あんた、昨日さくといた人?

〇〇:いや、いたっていうか…たまたま

金:ふーん、怪しい

〇〇:怪しくないから

金:…まあいいや。さく、見知りだからグイグイいくのだけは辞めてね?

〇〇:だから、ほんと偶然で――

金:そういうのって偶然じゃなくて運命って言うんだよ!

〇〇:いや運命は言いすぎ…


放課後、校門前。

さくらが制服の袖口を指先でつまみながら立っていた。


遠:あ…

〇〇:……

遠:昨日は…ありがとう

〇〇:…別に、気にしなくていいよ

遠:うん…

そこへ、遥香がやってきた。

賀:さくちゃん、みつけたよ!

賀喜は、〇〇をちらっと見て

賀:…昨日の人だよね?

〇〇:まあ…

賀喜:そっか。さくちゃん、あんまり知らない人と話さないから、ちょっとびっくりした

遠藤:え、そうかな…

賀喜:そうだよ。じゃ、行こ

遠藤:うん…じゃあ、また

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

〇〇:……また、って何だよ…

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


その夜。七福神グループチャットにて。


金川《あの子が例の図書館の人ね》

清宮《名前は〇〇くん!私が聞いた!》

柴田《さくちゃん、いつもより喋ってたよね?》

筒井《かっきー、ガード甘くない?》

賀喜《……観察中》

田村《私的には面白い展開に期待!》


〇〇が知らないところで、七つの視線は確実に彼に向けられていた。

To be continued…



いいなと思ったら応援しよう!