平凡男子と七福神#4
放課後の図書館。
窓から差し込む夕陽が、棚の背表紙をオレンジ色に染めている。
〇〇は静かな空気にほっとしながら、目的の本を探していた。
遠:……〇〇くん

小さな声に振り返ると、さくらが本を抱えて立っていた。
〇〇:あ、えっと……やあ
遠:また、会ったね
〇〇:まあ、放課後はよく来るから
遠:そうなんだ……
少しの間、視線が合う。
図書館特有の静けさが、二人の距離をほんの少しだけ近づけているように感じた。
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清:さくちゃーん! やっぱりここだ!
元気な声が響き、棚の向こうから清宮レイが飛び込んできた。

その勢いに驚いて本を落としそうになる〇〇。
清:あれ? 〇〇君だ
〇〇:えっと、はい……
その背後から次々と現れる影。
賀:……さくちゃん、やっぱりここにいたんだ
金:おー、また会ったね!
柴:偶然にしては多すぎじゃない?
筒:うーん、これもう必然じゃない?
田:ねえ、さくちゃん、〇〇君とはどんな関係なの?





〇〇:いや、違うよ!何も無いから…
遠:二人ともただ図書室に良く来るだけで…
田:なーんだ、つまんない
柴:でもさ、さくちゃん、私達以外とこんなに喋ってるの初めて見たかも
筒:確かに。普段はもっと黙ってるよね
清:しかもさくちゃん、笑ってたよね? ね?
遠:えっ……そ、そんなこと…
さくらは照れた様に顔を赤くした。
その時、賀喜が一歩前に出てきた。
笑顔を浮かべながらも、声は低く、少し冷たい。

賀:……あのさ、この子、人見知りって言ったよね
〇〇:あ、うん
賀:だから、知らない男子が急に話しかけるの、正直あんまりいい気しないんだよね
〇〇:……そう、だよね
賀:分かってくれるよね?
その言葉は「これ以上は近づかないで」
とはっきり線を引くものだった。
柴:かっきー、それちょっと…
賀:柚菜、さくちゃんのためだよ
清:じゃあ私もガードする!
筒:レイちゃん?暴走しないでよ?
田:〇〇君逃げ場ないじゃん
金:でもちょっと面白くない?
〇〇は小さく会釈をして、その場を去った。
本棚の影から、さくらが小さく見送っているのが見えた。
彼女の唇が、声にならない言葉を紡いでいた。
遠:「ごめん」

〇〇:(やっぱり、俺とは世界が違うんだ)
図書館を出た瞬間、夕陽が眩しくて、思わず目を細めた。
そのまばゆさは、七人の少女たちが放つ光とよく似ていた。
To be continued…
