平凡男子と七福神#3
――転入三日目。朝のホームルーム前。
席に着こうとすると前から声が飛んできた

柴:おはよ、〇〇くん!
〇〇:え…あ、おはよう
柴:昨日さくちゃんと話してたよね?
〇〇:…いや、帰り際にちょっとだけ
柴:ふーん。さくちゃん、男子とあんな距離で喋るの珍しいんだよ?
〇〇:そうなんだ…
柴:そうそう。だから…もしかして気になる?
〇〇:別に…
柴:その顔は怪しい~
柴田の表情に、〇〇は返す言葉を失った。
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1時間目が終わると、すぐに別の声が背後から。

筒:ねえ、昨日の帰り…さくちゃん、なんか嬉しそうだったよ
〇〇:そうですか…
筒:うん。あれ、多分…
清:恋の予感じゃない?!

〇〇:は?
清:でも私、なんか面白くなってきた!
筒:レイちゃん、それ言うとまた逃げられるよ!
清:逃げたら追いかける!
〇〇:……(もう逃げたい)
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昼休み、食堂のカウンター。
カレーを受け取った瞬間、後ろから気配がする。

金:ねえ、これから一緒に食べよ
〇〇:え、いや俺…
金:いいじゃん。さくちゃん呼ぶし
〇〇:呼ばなくていい!
金:じゃあ私と二人きり?
〇〇:それも違う!
金:ふふ、反応が面白い
金川は、勝手にトレーを持って隣を歩く。
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午後の授業前。席に着いた〇〇の机に
すっと影が差す。

賀:ねえ、ちょっといい?
〇〇:…はい
賀:あんまり…知らない人に近づくかれると
さくちゃんも困るから…
やんわりと、しかしはっきりした線引き
〇〇:…わかってます
その一言だけ返すと、賀喜は小さく会釈して去った
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放課後。下駄箱で靴を履き替えていると
田:やっほー、〇〇くん
〇〇:……
田:ねえ、さくちゃんのこと好き?
〇〇:なんでそうなる
田:だって、昨日も今日も話してるでしょ?
〇〇:偶然だって
田:じゃあ…これからもっと
偶然を増やしてあげる
〇〇:やめて
田:冗談だよー。でもほんと、面白いなぁ
〇〇くんって
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その夜、七福神グループチャット。
清宮《今日も観察成功!》
金川《反応がいちいち可愛い》
柴田《ちょっと追い詰めすぎたかも》
筒井《大丈夫、まだ逃げてない》
田村《逃げても追うけどね》
賀喜《…あまりからかわないで。さくちゃんが困る》
遠藤《……》

遠藤は何も言わず、既読だけをつけた。
しかし、ほんの少しだけ頬を緩めてスマホを置いた。
〇〇の平凡な学園生活は、確実に七つの星の中心へと引き寄せられていた。
To be continued…
