53歳、LADY GAGAに会いたくて一人でシンガポールへ行った話
今回「— 変でもいい、響けばいい — 音楽創作企画【夏の陣】」に
参加させていただきます。
曲作りは好きだけど、公開するときはいつも緊張するし、
ちょっと不安にもなります。
でも、「変でもいい、響けばいい」という言葉は、そんな私の背中を押してくれました。
運営してくださっているタク@HENDREさん、clutch0105さん、メイシンさん。本当にありがとうございます。
私は53歳で、初めて海外一人旅をしました。
英語がペラペラ話せるわけでもない。新婚旅行からほぼ30年、海外旅行とは無縁な生活を送っていました。
なぜ、そんな思い切ったことをしたのか……
それは、この曲を聴いたことがきっかけでした。
この女性ボーカルの歌声の虜になってしまったのです。
調べると、あの有名なLADYGAGA。
なぜ知らなかったの、私💦
以来、彼女の曲を聴き続ける日々が続きました。
曲だけではなく、
インタビューも見るようになりました。
そこで知ったのは、想像を絶するような経験をしながらも、それを音楽に変え、多くの人に勇気を届け続けてきた姿でした。
「一度会ってみたい。」
そう思っていた矢先、
ワールドツアーが発表されました。
アジアにも来ると聞いた時、
絶対日本だと思いました。
けれど、結果はシンガポール。
本当にショックでした。
それでも諦められない自分がいました。
日本公演はもう何年もしていないのだから、
またアジアに来るとは限らない。
自分でチャンスを掴まえなければ、
この先も会えない気がしました。
どうしても後悔したくなかったのです。
そうはいっても急な話なので、
他の日程も調べました。
アメリカはチケット価格が10万円超え。
旅費を含めるといくらになるのか💦
人間、不思議なものです。
高いものを見た後だと、
シンガポール公演がとてもお得に思えてきました(笑)。
その日の晩に、チケットをポチッ。
一人で行くことを決めました。
そうして、降り立ったシンガポール。
ホテルから南へ下り、南国の緑を抜けた先には、穏やかな海が広がっていました。
遠くにはタンカーが何隻も浮かんでいます。
海岸線に沿って、
ずっと向こうまで伸びる公園の緑。
道なりに歩けば、ベンチでのんびりする人、ランニングする人、ヨガやビーチバレーを楽しむ人達。
いつもは会社で過ごす、一日という時間。
こうして目の前で、自由に時間を楽しむ人達を見ていると、
同じ一日なのに、
世界は全く違って見えました。
その様子を眺めながら、
海風に吹かれていると、
自分の中にずっとあった
本当の声が聞こえてくる気がしました。
自由でいたい。もっと伸び伸びと生きたい。
それは、自分の声に向き合った瞬間でした。
思えば、就職、子育て。
私はずっと
「やらなければならない」
「がんばらなければ」
という思いに縛られていた気がします。
自分の「思い込み」という枷。
それを海風にのせて、
青い海と空へ放ったような気持ちになりました。
自由とは、
自分自身から解き放たれることかもしれませんね。
この旅では、一人でいろいろな場所を訪れました。
地元の方が食事をするホーカーでは、所在なさと不安感から、Youtuberのフリをしてカメラを回しながら食事をしたり、現地のスーパーや市場を覗いたり。
バスを待っていると、地元のおばあちゃんにバスの時刻とバス停の場所を聞かれ、たどたどしい英語でGoogleMapを見ながら説明したり。
その後は2階建てのバスに乗り、一番前の席で景色を楽しみつつ、
カメラを回し続けました。
この後訪れた香港では、到着するなり、スマホのロックがかかってしまうハプニングもありましたが、なんとかなりました。
そんな小さな冒険の積み重ねは、私に勇気をくれました。
この歳にしてようやく、
自分で顔を上げ、自分が行きたい方向を見つけて、
一歩踏み出すことを知った気がします。
この企画では、そんな海外一人旅の曲で参加しようと思います。
歌詞の中の「星」とはLADYGAGAのことです。
アレンジを変えて2曲を作りました。
1つは穏やかな曲調の男性ボーカル。MVは現地で撮影した映像です。
もう1つは、ライブ調の女性ボーカルのもの。
アレンジ次第で、全然違うものに仕上がることを知りました。
あの日、海を見ながら感じた「自由」。
あの時の気持ちを、そのまま音楽にしました。
よかったら、2つのアレンジを聴き比べていただけると嬉しいです。
ちなみに帰国して数か月後、日本公演が決まり、
……大阪も東京も参戦しました(笑)。
それでも、シンガポールへ行ってよかったと思っています。
Lady Gagaに会いに行ったら、
本当の自分の声に出会えたのだから。
