請求書チェックをChatGPTに丸投げする方法|そのままコピペできる基本プロンプト1本【無料】

第2話:AIに請求書チェックを「下読み」させる、最初の1本のプロンプト

前回のおさらい

前回(第1話)は、請求書チェックの「ヒヤリ」体験の話でした。

振込先の口座が先月と1桁違っていた、税率が8%と10%で混ざっていた、金額の桁がひとつ多かった——。あとで気づけばゾッとするけど、忙しい月末にあの枚数を目視だけで完璧に拾うのは、正直しんどいですよね。

前回は「そもそも人の目だけに頼るのがキツい」という話で終わりました。

今回はいよいよ、その目視のお供にAIを1人つけるところまでやります。

とはいえ身構えなくて大丈夫です。専用システムも、プログラミングも、難しい設定も一切いりません。

やることは、ChatGPTかClaudeに「ある文章」を貼りつけるだけ。今日はその「ある文章」を、まるごと1本お渡しします。

大前提:AIは「置き換え」じゃなくて「下読み係」

先に、いちばん大事なところだけ。

AIに請求書チェックを頼むと聞くと、「じゃあ人がチェックしなくていいの?」と思うかもしれませんが、そうではありません。

おすすめは、AIに"先に一周させる"=下読みをさせる使い方です。

新人さんに「悪いけど、これ先にざっと見て、気になるとこ付箋つけといて」とお願いする感じ。

最終的に判断してハンコを押すのはあなた。でも、最初のふるいをAIにやってもらうと、目視のときの「見る量」がぐっと減ります。

この「下読み係」という考え方だけ持っておいてください。これが今日の全部です。

今日の主役:コピペで使える基本プロンプト1本


さっそくいきます。下のグレーの枠の中を、まるごとコピーして、ChatGPTかClaudeの入力欄に貼ってください。

あなたは経理担当のチェック補助アシスタントです。
これから請求書の内容を貼りつけます。支払い処理の前に確認すべき点を、下読みしてください。

【チェックしてほしい観点】
1. 金額の計算が合っているか(小計・消費税・合計の足し算)
2. 消費税率が正しいか(8%と10%が混ざっていないか)
3. 振込先の口座情報が書かれているか、抜けがないか
4. 請求日・支払期限の日付におかしな点がないか
5. 宛名が自社名として正しそうか
6. 品目や数量に、空欄や明らかな異常がないか

【出してほしい形】
- 「気になる点」と「たぶん問題なし」に分けて、箇条書きで
- 気になる点には、なぜ気になるかを一言そえる
- 最後に「人の目で必ず確認すべき項目」を3つだけ挙げる

まだ判断はせず、あくまで下読みとして指摘してください。
それでは、次に貼る請求書を確認してください。

貼ったら一度送信して、AIが「はい、確認します。請求書の内容を貼ってください」といった返事をしたら、そのあとに請求書の中身を貼りつけてもう一度送信します。

請求書の中身は、

  • PDFから文字をコピーして貼る

  • Excelやメール本文の請求内容をコピーして貼る

このどちらでもOKです。(画像しかない場合の対処は後半で触れます)



実際にやるとこう返ってくる(イメージ)


たとえば、こんな請求内容を貼ったとします。

請求書
宛名:株式会社ケンケン 御中
品目:コンサルティング料 数量1 単価100,000円
小計:100,000円
消費税(8%):8,000円
合計:108,000円
振込先:(記載なし)
請求日:2026年7月11日 支払期限:2026年6月30日

すると、AIはだいたいこんな感じで返してくれます。

【気になる点】
・消費税率が8%になっています。コンサルティング料は通常10%の
  対象と思われるため、8%が正しいか要確認です。
・振込先の口座情報が「記載なし」です。このままでは振込できません。
・支払期限(6月30日)が請求日(7月11日)より前になっています。
  日付が入れ違っている可能性があります。

【たぶん問題なし】
・小計100,000円 × 8% = 8,000円、合計108,000円の計算は合っています。
・宛名は自社名として問題なさそうです。

【人の目で必ず確認すべき項目】
1. 消費税率が8%で正しいか(取引内容と照らす)
2. 正しい振込先口座
3. 支払期限の日付

どうでしょう。

金額の足し算は合っていても、税率・振込先・日付のほうに落とし穴があった——これ、目視だと意外と見落とすやつです。AIは疲れないし飽きないので、こういう「地味だけど大事な確認」を淡々と拾ってくれます。

繰り返しますが、AIの指摘は「付箋」です。最終判断はあなた。でも、どこを見ればいいかを先に教えてくれるだけで、チェックの体感はかなりラクになります。

つまずきやすいポイントQ&A


Q. 毎回あの長い文章を貼るの、面倒じゃない?

A. 最初の1回だけ、あのプロンプトをメモ帳やExcelのセルに保存しておいてください。次からはそこからコピペするだけ。慣れると10秒です。(ChatGPTなら「マイGPT」、Claudeなら「プロジェクト」に登録しておく手もありますが、まずはメモ帳保存で十分です)

Q. 請求書がPDFの画像で、文字がコピーできない

A. その場合は、ChatGPTやClaudeの画面にPDFや画像ファイルをそのままドラッグして添付できます(無料プランでも添付できる場合が多いです)。添付したうえで、上のプロンプトを貼って送ればOKです。

Q. AIの言うことをそのまま信じて大丈夫?

A. いいえ、そこは信じすぎないでください。AIは「合っている計算」を「間違い」と言うこともあります。あくまで下読み=目のつけどころを教えてくれる係として使い、最終確認は人の目で。これだけは守ってください。

Q. 会社の請求書情報をAIに貼って、情報漏れは大丈夫?

A. 気になる方は、取引先名や金額を「A社」「10万円」のように置き換えてから貼るだけでも、チェックの練習になります。社内ルールがある場合はそれに従ってください。

まとめ:今日からできること


  • AIは「置き換え」じゃなく「下読み係」。最終判断は人。

  • 上のプロンプトを1本コピペするだけで、税率・振込先・日付・計算の"目のつけどころ"を先に教えてくれる。

  • まずはメモ帳に保存して、今月の請求書1枚で試してみてください。

「1本のプロンプトでこれだけ拾えるなら、観点をもっと増やしたり、複数の請求書をまとめて確認したり、Excelのチェックリストと組み合わせたらどうなる?」——そう思った方、鋭いです。

次回・第3話では、請求書チェックを"仕組み"にする完全パックを用意します。

  • 用途別に使い分けられるチェックプロンプト10本(今日の1本の"強化版"や、複数枚まとめ確認、消費税だけ集中チェックなど)

  • そのまま使えるExcelチェックリストのテンプレ

  • 目視とAIをどう分担するかの運用手順

今日の1本で「AIに下読みさせる感覚」をつかんだら、あとはそれを毎月ラクに回す仕組みにするだけです。第3話でお届けしますね。

まずは今日の1本、ぜひ今月の請求書で試してみてください。

「こう返ってきたよ」「ここでつまずいた」など、コメントで教えてもらえたら、次の記事づくりの参考にします。

(前回を読んでいない方は、第1話「請求書チェックのヒヤリ体験」からどうぞ)

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