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maki7729
なぜ働いていると本が読めなくなるのか4(文学は心を扱う⑦)
『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(三宅香帆、2024)の第四章では、日本史上最も労働時間の長いサラリーマンたちについて触れている。
なんと現代の1.5倍なのだそう!
余暇も職場の人間関係で過ごすような時代だった。
第五章では、その小さな人間関係の中で、「その目的をうたがうことすら知らなかった」楽天家たちの時代、失われた高度経済成長期の物語、司馬遼太郎について触れている。
懐かしさだけが救える感覚があることを、もしかすると、司馬遼太郎を読む通勤電車のサラリーマンは知っていたのではないか
文章の中に時代を閉じこめれば、それはすべて懐かしさをもって読み返すことができる。
記録文学とか歴史文学とはそういうものであろうな、と思う。
その瞬間の心の動きを、文章に刻み残す。
それをあとあと読み返して、懐かしく思う。
