見出し画像

ChatGPT・Claude・Gemini 比べてみた #2

前回、生成AIの基本的な仕組みを整理した。

「なるほど、確率で言葉を予測してるのか」と分かったところで、次の疑問が来た。

ChatGPT、Claude、Gemini。どれを使えばいいの?

最初は全部試した。 試してみたら、それぞれ違った。 でも何がどう違うのか、うまく言語化できなかった。

この記事では、2026年時点の情報をもとに3つのサービスを整理する。 「全部似たようなもの」じゃないと気づいたとき、使い方がグッと変わる。

「モデル」って何? まずここだけ押さえる

ChatGPTを語るとき「GPT-5」、Claudeなら「Claude Sonnet」という言葉が出てくる。 これが「モデル」と呼ばれるもので、AIの頭脳にあたる部分だ。

人間で例えるなら、モデル=その人の知識量と判断力、という感じ。

同じ人でも「フル稼働のとき」と「眠い朝」では違う答えを返すように、
同じサービスでもモデルのグレードによって回答の質が変わる。

無料プランほど古いモデル・制限が多く、
有料プランほど最新モデルに回数制限なくアクセスできる。
このセットで各サービスを見ていくと整理しやすい。

ChatGPT(OpenAI)何でもできる王道サービス

生成AIブームの火付け役。
2022年末に一般公開され、3年以上たった今も最も知名度が高い。

特徴

  • 文章・画像・音声・動画生成をひと通りカバー

  • 「GPTs」という機能で自分専用のカスタムAIを作れる

  • Deep Research(深掘り調査)機能が充実している

  • ユーザー数が多い分、情報・テンプレートが豊富

GPTsとは?(有料プラン)

「毎回同じ指示を打ち込むのが面倒」という問題を解決する機能。

たとえば「私はSEで、技術記事を初心者向けに書き直してほしい。敬語で、専門用語は使わない方向で」という指示を一度保存しておけば、次からは話しかけるだけでそのAIが動いてくれる。

💡 補足:GPTsはOpenAIが運営する「GPTストア」で他の人が作ったものを使うこともできる。たとえば「論文要約専用GPT」「英語添削GPT」などが公開されており、自分で作らなくても便利なものを探して使える。

自分用に作ることも、公開されたものを使うことも両方できる点がGPTsの強みだ。

料金(2026年時点)

https://chatgpt.com/ja-JP/pricing/ より

⚠️ 料金・機能は変更される場合があります。最新情報はOpenAI公式サイトでご確認ください。

こんな人向け

「とりあえず有名なやつを使いたい」「画像も動画も全部ひとつのサービスで試したい」という人に向いている。 機能の網羅性でいえば3サービス中トップクラスだ。

Claude(Anthropic)文章と作業効率化に強い

Anthropic社が開発するAI。私がメインで使っているサービスでもある。

特徴

  • 長文の読み書きが得意。契約書・報告書・長い文章の要約・添削に強い

  • MCP(Model Context Protocol)という仕組みで簡単に外部ツールと連携できる

  • CoworkやClaude Codeといった、PCで作業を自動化できる機能がある

  • AIが「考えた過程」を見せてくれる拡張思考モードが使いやすい

  • ProjectsやSkillsという機能があり、説明しなくても定型作業をしてくれる

Projectsとは?

Claudeには「プロジェクト」という機能があり、
特定の仕事専用のAI環境を作れる

たとえば「note執筆用プロジェクト」を作り、
そこに「私の文体・NG表現・読者層の情報」を登録しておけば、
毎回説明しなくてもそのルールを覚えた状態で会話が始まる。
ファイルも置けるので、過去の記事を参照しながら書いてもらうことも可能だ。

Skillsとは?

「スキル」はProjectsをさらに発展させたもので、
特定の作業フローをまるごとAIに覚えさせる仕組みだ。

例えば、ある事柄を調査して、ファクトチェックして決められた形式でレポートにまとめるという一連の流れを覚えさせるなどの使い方ができる。

💡 補足:SkillsはCoworkモード(デスクトップアプリ)で使える機能。ブラウザ版のClaudeにはない。まず普段使いはProjectsから試すのがおすすめ。

💡 補足:MCP(エムシーピー)とは、AIと外部アプリを繋ぐ接続規格のこと。対応するツールを組み合わせると、NotionやSlackとAIが連携して動けるようになる。

料金(2026年時点)

https://claude.com/ja-jp/pricing  より

⚠️ 料金・機能は変更される場合があります。最新情報はAnthropic公式サイトでご確認ください。

こんな人向け

文章を書く量が多い人、PCの作業をAIと連携して自動化したい人に特に向いている。 私自身がClaudeを選んでいる一番の理由は、
MCPやCoworkによる「仕事の自動化のしやすさ」だ。 ブラウザで使うだけでなく、PC上の操作まで任せられる感覚が他にない。

Gemini(Google)Google派なら一番コスパがいい

GoogleのAIサービス。Googleアカウントがあればすぐ使える。

特徴

  • GmailやGoogleドキュメント、カレンダーと深く連携している

  • 「Gems」という名前でカスタムAIを作れる(GPTsのGoogle版)

  • 2TB(テラバイト)のGoogleドライブ容量がProプランに含まれる

  • 日本語の精度が年々上がっており、普段使いに十分なレベル

Gemsとは?

GPTsのGemini版。「この目的専用のAI」を作って保存しておける機能だ。

たとえば「朝の予定確認用Gem」を作っておけば、
話しかけるだけでGoogleカレンダーを読んでその日のスケジュールをまとめてくれる。Googleサービスとの連携が前提にある分、
日常のルーティン業務との相性がいい

私がGeminiを使い続けている理由のひとつは、
このGemsで「よく使うプロンプトを人格ごとに保存できる」点だ。
毎回同じ前置きを打つ手間が省けて地味に助かっている。

筋トレ用や調査用、議論用の人格を作ってよく使っている。

料金(2026年時点)

公式サイトより

⚠️ 料金・機能は変更される場合があります。最新情報はGoogle公式サイトでご確認ください。

こんな人向け

Googleのサービスを日常的に使っている人は、Geminiとの相性がいい。 私がGeminiを残している理由のひとつが「Gems」で、
よく使うプロンプトを人格ごとに保存しておける点が便利だ。 カレンダーとの連携で予定確認もできる。

3サービス 比較表で整理する

💡 補足:トークンとは、AIが処理する文章の単位。100万トークンは、おおよそ文庫本数十冊分のテキストに相当する。

どれを選べばいい? 私の選び方と基準

正直に言う。「全部試してから選ぶ」が正解だと思う。

3サービスとも無料プランがある。まずそれで自分が使いたい場面を試す。 「この使い方に一番しっくりくるのはどれか」が見えてきたら、そこだけ有料にする。

私の場合は今、ClaudeをメインにGeminiをサブで使っている。

  • Claude:文章の編集・コードのチェック・CoworkでのPC作業。MCPで外部ツールと連携させている。有料(Pro)にしている

  • Gemini:Googleカレンダーや予定管理との連携、Gemsに保存したテンプレート呼び出し。無料のままでも十分使えるが、有料プランを使っている。

ChatGPTも試したが、ClaudeとGeminiで足りているので今は使っていない。 「最初は王道から入りたい」という人はChatGPTから始めるのも全然アリだ。

判断に迷ったら、この3つの問いに答えてみてほしい。

①Googleのサービスをよく使う?
Yes → Geminiから試す

②文章を書く量が多い、またはPCの作業をAIに任せたい?
Yes → Claudeを試す

③とにかく有名なものから入りたい、画像・動画も試してみたい?
Yes → ChatGPTから試す

どれも似ているようで、
使ってみると「あ、これは私向きじゃないな」「これはしっくりくる」という感覚が出てくる。 その感覚を信じていい。

ここからは番外編。「Genspark(ジェンスパーク)」というサービスが最近気になっている。

Gensparkは2024年に登場したAIワークスペースで、 「答えを教えてくれるだけじゃなく、作業を完了させてくれる」のが特徴だ。

https://www.genspark.ai/ja より

質問を入力すると、複数のウェブソースを自動で収集し、
「Sparkpage」という形式でひとつのまとめドキュメントを作ってくれる。 調べ物や比較・リサーチ系の作業が爆速になる、という声をよく見る。

他の3サービスと比べて面白いのは、以下の3点だ。

① スライドをその場で作って編集できる

「AI Slides」という機能が搭載されており、
テーマを入力するだけでプレゼン資料が自動生成される。
テキスト・画像・レイアウト・フォントの変更も画面上でできて、PowerPoint形式やPDFでそのままエクスポートも可能だ。
「会議資料を急いで作りたい」という場面で特に刺さりそうな機能だと思っている。

② ChatGPT・Claude・Geminiが全部使える

Gensparkには15種類以上のAIモデルが統合されており、
GPT-5・Claude Opus・Gemini 2.5 Proなど、他サービスのモデルをまとめて使える。
「どのAIが一番うまく答えてくれるか」を比較したい場面でも便利だ。

③ MCPにも対応している

外部ツール連携の仕組みにも対応しており、GmailやGoogleドライブ、カレンダーとの接続もできる(※対応ツールは拡大中)。

⚠️ 機能・対応ツールは変更される場合があります。最新情報はGenspark公式サイトでご確認ください。

「ChatGPT・Claude・Geminiをひとつの画面にまとめたい」
「スライド作成もAIに頼りたい」という人には、Gensparkが一番フィットするかもしれない。 3サービスを使い慣れてきたら、次の選択肢として試してみる価値がある。

AIサービスを「なんとなく話題のやつ」から「自分の使い方に合ったもの」に変えるのに、難しい知識はいらない。

ただ試して、「これがしっくりくる」に辿り着くだけでいい。

次回は、AIをもっとうまく使うための「問いかけ方(プロンプト)」の話をする。 「同じ質問でも答えが全然違う」を体験したことがある人に届けたい内容だ。

3サービスのどれかを使ったことがある方、「これが自分には合ってる」と思ったサービスがあればコメントで教えてください。 参考にしながら試した方は、スキを押してもらえると励みになります。

いいなと思ったら応援しよう!