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生成AIとは?AI全体像と基本 #1

「すごいものができたなあ」

ChatGPTを初めて使ったとき、正直それだけだった。

すごいとは思った。でも、何がすごいのかを人に説明しようとすると、
急に言葉が出なくなった。

自分が整理できていないことに、そのとき初めて気づいた。

AIって何?ざっくり理解する

「AI(人工知能)」という言葉は、もう10年以上前から聞いてきた。

掃除ロボット、将棋ソフト、翻訳アプリ、顔認証。 気づかないうちに、AIはすでに日常のいたるところにいる。

一言で言えば、
AIとは「コンピュータに知的な作業をさせる技術の総称」だ。

人間が経験から学ぶように、コンピュータも大量のデータから学習して、判断や予測ができるようになる。 これがAIの基本的な考え方。

だけど、AIにも種類がある。

  • 画像を識別するAI(「この写真、猫だよね」を判断する)

  • 音声を認識するAI(SiriやAlexaの中身)

  • 自動翻訳するAI(DeepLやGoogle翻訳)

  • ゲームを攻略するAI(将棋・囲碁で人間を超えたやつ)

このようにAIは一つの技術ではなく、「人間の知的な作業を代替する技術の集合体」と考えると分かりやすい。

💡 補足:「AI」はArtificial Intelligence(人工知能)の略。1950年代に生まれた概念で、「機械が人間のように考える」という夢から始まった。

生成AIはAIの中のどこにいるのか

その中で、ChatGPTやClaudeやGeminiが属するのが
「生成AI(ジェネレーティブAI)」と呼ばれるカテゴリだ。

従来のAIは「判断する」のが主な仕事だった。

「この画像は猫か犬か」を分類する。
「この取引は不正か否か」を判定する。

でも生成AIは違う。
「新しいものを作り出す」のが仕事。

文章を書く。画像を生成する。音楽を作る。動画を出力する。

一言で整理するとこう。

従来のAI:判断するAI
生成AI :作り出すAI

この「作り出せる」という点が、生成AIを特別にしている。
なぜなら、私たちが仕事や日常でやることの多くは「何かを作ること」だから。 メール、資料、アイデア、説明文。全部、生成AIが一緒に作れる。

なぜ今こんなに話題なのか

「AIって昔からあったよね?」という疑問は正しい。

AIの研究は何十年も前から続いてきた。
なぜ2022〜2023年ごろから急に「AIすごい」という声が爆発したのか。

理由は一つ。
「誰でも使えるレベルになったから」だ。

それまでのAIは、プログラマーや研究者が専用のツールで操作するものだった。 ところが、OpenAIがChatGPTを一般公開したことで、
ブラウザを開いて文字を打つだけでAIと会話できる時代が来た。

道具の性能が上がっただけでなく、使い方が圧倒的に簡単になった。

これが今のAIブームの本質だと、私は思っている。

生成AIはどうやってコンテンツを作るのか

「AIが文章を作るって、どういうこと?」

これが一番不思議に感じる部分だと思う。私もそうだった。

結論から言うと、文章を生成するAIは
「次に来る言葉の確率を予測する」という作業を超高速で繰り返している。

たとえばこんなイメージ。

「今日の天気は」という文の次に来る言葉は?

  • 「晴れ」60%

  • 「くもり」25%

  • 「雨」13%

  • 「最高」2%

AIは大量のテキストデータを学習することで、
こういった「言葉の続き方のパターン」を覚えた。
それを何十、何百回と繰り返すことで、自然な文章が完成する。

意識して考えているわけじゃない。
確率の計算を猛スピードで積み重ねているだけ。

これを知ったとき、私は少し拍子抜けした。
でも同時に「だから時々嘘をつくんだ」とも納得した。
確率の予測が外れることは、当然ある。

LLMとは何か やさしく説明する

ChatGPTやClaudeのような文章生成AIの中核にある技術が、
LLM(Large Language Model:大規模言語モデル)だ。

  • Large(大規模):ものすごく大量のデータで学習している

  • Language(言語):テキストを扱う

  • Model(モデル):学習した結果できたシステム

「インターネット上の膨大なテキストを読み込んで、言葉のパターンを覚えた仕組み」と思えば大体合っている。

💡 補足:LLMが扱う「言葉の単位」はトークンと呼ばれる。日本語だと1〜2文字、英語だと単語の一部に相当することが多い。

「じゃあ、賢いから何でも知ってるの?」という疑問が出てくるかもしれない。

答えは「知ってることはすごく多いが、知らないこともある」だ。

学習したデータには締め切りがある(これを「カットオフ」という)。 それ以降の出来事は、基本的に知らない。

また、確率で言葉を生成するという性質上、
もっともらしい嘘をつくこともある(「ハルシネーション」という)。

こういう限界を知っておくことも、AIを使う上での大事なリテラシーだ。 この話は、シリーズ第3回で詳しく扱う予定。

実際にどう使うのか チャット形式で試してみよう

難しい話が続いたけれど、使い方はシンプルだ。

ブラウザを開いて、文字を打つだけ。
みんな使っていると思います。

ChatGPTもClaudeもGeminiも、ブラウザからアクセスできる。
アカウントを作れば、無料の範囲でもかなりのことができる。

まず試してほしいのは、日常の「ちょっとした疑問」をそのまま打ち込んでみること。

今夜のメニュー、鶏むね肉と玉ねぎがあります。15分でできる料理を3つ教えてください。

こんな普通の文章で大丈夫。 AIは文脈を読んで答えてくれる。

最初は「え、これでいいの?」という気軽さで使ってみてほしい。
使いながら覚えていくのが、一番早い。

私も最初は「なんか変なことを言ったら怒られそう」と思っていた。 でも全然そんなことはなかった。

もう一歩進んだ話 API方式とは

ここからは少し難しい話になる。
「チャットで使えればいい」という人は読み飛ばしても全然OK。
でも知っておくと、AIの使い方の幅が一気に広がる話だ。

チャット方式は
「自分がブラウザを開いて、自分で文字を打つ」使い方だった。

API方式は違う。
「自分のアプリやプログラムから、AIを呼び出す」使い方。

💡 補足:API(エーピーアイ)とは、ソフトウェア同士が会話するための「窓口」のこと。「このAPIを叩く」=「この窓口に情報を送って、結果を受け取る」というイメージ。

たとえばこんな使い方ができる。

  • 社内のチャットボットを作る(質問を投げるとAIが答えてくれる)

  • Notionに毎朝AIが要約を自動で書いてくれる

  • Excelのデータを読み込んでAIが分析・コメントを書いてくれる

要するに、AIを「手動で使う道具」から「自動で動く仕組み」に変えられるのがAPI方式だ。

私がAI担当として仕事でよく触れるのも、実はこちら側。
「このデータをAIに送って、結果をシステムに返す」という使い方が業務では多い。

難しそうに聞こえるが、最近はプログラミングを知らなくても試せるツールが増えてきた。

とはいえ最初の一歩は、まずチャット方式で使い倒すことだと思っている。 チャットで「こんなことできるんだ」という感覚をつかんでから、
APIに興味が出たら触ってみる、という順番が自然だ。

「チャット→API」の順番は変えなくていい。

このシリーズの後半(バイブコーディング回)で、
APIを使った自動化の入口についても扱う予定。

ここまで読んでくれた人は、もうAIを「なんとなくすごいもの」から「こういう仕組みのもの」として見られるはずだ。

道具の名前と仕組みを知ると、使い方のアイデアが浮かびやすくなる。 料理道具で言えば、包丁の使い方を知れば「こう切れば速い」が分かってくるような感覚。

AIもそれと同じだと思う。

次回は、ChatGPT・Claude・Geminiの3つを比べてみる。 「どれを使えばいいの?」という疑問に答える回にする予定。

「これ、自分のことかも」と思ったら、スキを押してもらえると励みになります。 AIについて気になることや、試してみた感想があればコメントで教えてください。

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