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万葉文化館、大神神社、伏見稲荷大社へ

石舞台古墳から、万葉文化館に向かう。地下の一般展示室が無料なのは、相変わらず破格の対応だ。常設ゆえに近隣に住んでいれば、見飽きてしまうかもしれない。しかし二度目の訪問の自分は、精巧な人形で再現された万葉世界へのタイムスリップに、再びワクワクさせられてしまった。

万葉文化館入口、せんとくんがお出迎え

その後は北上して大神神社を参拝。もともと混みやすい場所だと思うが、この日は輪をかけて人が多い気がする。拝殿前では特設のテントを出して、何かの準備をしていた。調べると本日(4/8)から三日間に渡って例祭が行われるようだった。

三輪山、駐車場は車でいっぱい

狭井さい神社をはじめとする摂末社をまわって、前回は行かなかった久延彦くえびこ神社に行く。クエビコは古事記に出てくる知恵の神様で、その正体はカカシであるともいわれる。オオクニヌシの国造りを手伝うために現れた、スクナビコナの名前を言い当てたのがクエビコだった。

じっと動かず喋らず、世界を見渡すことであらゆる知識を蓄えている。クエビコは受験の神様として有名だが、学びは一生に渡って続くもの。誰にとっても開かれている学問の神様といえそうだ。

久延彦神社

拝殿の右側にある階段を下っていくと、大美和の杜展望台へとつながる。閑静だった久延彦神社に比べ、こちらは花見客でたいへん賑わっていた。お弁当を広げる人、眺望を楽しむ人、その名に恥じない美と和が調和している空間を通り抜けて、駐車場へと戻った。

大美和の杜展望台の枝垂れ桜

伏見稲荷大社

大神神社をひたすら北に上り京都の宇治市へ。遅い昼食は有名なラーメンチェーン店「第一旭」の予定だったが、なぜか店が閉まっており断念。二日続けて昼食を逃す。

日が傾き出し、気温が少し下がってきた気がする。現存する最古の神社建築を持つ宇治上神社は参拝時間を過ぎており、こちらも断念。毎度のことながら、詰め込んだ予定のしわ寄せに苦しめられる。

滑り込みで源氏物語ミュージアムに行き、六条院の模型、実物大の牛車、時間制の映像コンテンツを見る。急ぎ足で最後の目的地である伏見稲荷大社へと向かった。

伏見稲荷大社、二番鳥居からの夕日

伏見稲荷大社は稲荷信仰の総本山。わざわざ説明する必要もないくらいに有名な、日本屈指のパワースポットだ。本殿周りから千本鳥居までのあたりは、特に大勢の参拝客で賑わっている。今回訪れたどの場所とも異なる、人の匂い、お金の匂いのする空間がそこにはあった(悪い意味ではない)。

「神は人のうやまいによりて威を増し 人は神の徳によりて運を添う」(御成敗式目、第一条より)。神様に加齢や衰えはないと思うが、人の信仰が途絶えれば社ともども寂れ、隠居しているような雰囲気に満ちてくる。その点での伏見稲荷が放つ現役バリバリ感は圧倒的だった。

鳴り止まない柏手の音、投げ込まれる大量の賽銭、向けられるカメラにはピースで応えてくれそうだ。不敬ながら、やたらとでかいレンズのサングラスをかけて、スタバのラテを飲みながらスマホをいじるウカノミタマ(主祭神)の姿が浮かんできた。

千本鳥居、内部は人が多すぎるため外れた場所から撮影

千本鳥居からは道が狭くなり、行列に並んでいるような感覚になる。進むとも止まるともつかず、ずるずると奥へ引きずられていくように鳥居をくぐっていく。

伏見稲荷は参拝料をとっているわけではないので、参拝可能時間は一応24時間ということになる。静謐な雰囲気を味わいたければ、深夜から早朝帯を狙う必要があるだろう。

今回は登れなかった稲荷山を見上げると、灯籠の道筋が浮かび上がっている。今から山頂を目指す人が多いことにも驚かされた。

サーモンnoodle京都、バジルサーモン

遊園地に行ってきたような余韻のまま、駅前のラーメン屋さんに入る。券売機は複数の言語に対応しており、ラーメンもフレンチ風で洒落ている。伏見稲荷の周辺一帯にご利益が溢れており、そんなエネルギーで作ったような、力がみなぎってくるような一杯だった。


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