考察番組に纏わる幾つかの考察【令和ロマンの娯楽がたり感想】
次世代を担う芸人、評論家、作家たちがエンタメに纏わる考察や議論、または作品の推薦をするお正月特番「令和ロマンの娯楽がたり」
はっきり言って私には理解の追いつかない時間が多々あった。
この番組を視聴した人の多くは同じような感想を抱いた人も多くいると思う。
でも、非常に興味深い内容ではなかっただろうか。
トピックが持ち出されるたびに自分なりにそのトピックの答えを漸次用意し彼らの議論を待ち受ける。おそらく、楽しみ方としては正しいものだと思う。
ただそんな拙い答えは虹のように姿を消した。
出演者たちの回答のレベルが高すぎる!!
GAFAの採用面接でも、一発合格になるだろう問いに対する模範解答。
彼らのエンタメに対する解像度の高さに驚かされた。
・次に流行るオーディション番組は何になるだろう?
このようなトピックにおいてアイドルやパフォーマンスユニットのオーディション番組などの話は当たり前のように議論されていなかった。例として持ち出されてはいたものの答えに直結するものではなかった。
そんな彼らの議論を見て世の中のエンタメの消費の速さを改めて痛感した。
以前であったら、1つ大当たりしたエンタメがあったらそれを模倣したエンタメや派生したエンタメなど分岐が生まれるという世の中の流れだったはずだ。
現代ではそんなフェーズはとっくに過ぎ去り、完全に新しい着眼点のエンタメをまた生み出さなければならないという枷にエンタメは囚われている気がする。それを彼らが議論する内容で確信した。
「味のついたガムが、味がなくなるから捨てるのではなく、まだ味がするのに味に飽きたから捨てられる時代」
目の肥えた視聴者には大袈裟な目眩しや都合のいい欺瞞などもはや通用しない。
だからこそ、目標を予め提示してその目標に愚直に進んでいく姿勢を視聴者は見たいのだ。
エンタメというある種のファンタジーに求められるのは変な話、リアルなのだ。
つまり、嘘をつき続けたエンタメは今や贖罪の時代に足を踏み入れている。
彼らはそんなことを言いたかったのではないだろうか。
・永野さんの時間
トピックの終わりごとに現れる奇妙な格好の芸人永野。
年末年始で暇が出来、ABEMAのバラエティを観るようになり、そこでよく目にするが、彼は非常に非情なのだ。
ダークヒーローのように最初は思っていたが、彼に虜になるにつれ彼がただの純粋な悪意に満ちた人間なのだと知る。
そんな芸人永野について次回は考察していきたい。
