アドラーさんって、愛がある人!──『アドラー心理学入門』
夏休みにスーパー銭湯の休憩所で『嫌われる勇気』を半分だけ読んだのですが、
30年近くかかって築いた私自身の「生きる上での考え方の核」と被る部分がなんとなくあり、そこからアドラーという人に興味を持ちました。
で、入門編としてこちらの本を手に取りました。
アドラーの考え方
気になったポイント記載。
人生の意味は自分で決める
「一般的な人生の意味はない。人生の意味は、あなた自身が決めるものだ」
この姿勢を持って生きないと、何をしてもいつまでも満たされない人生になると実感しています。そして、何より「人生の意味」を探れる余裕のある環境で生きられていることに幸せを感じます。
他人を気にしない
そもそもどんなことをしても自分のことをよく思わない人はいます。十人の人がいれば、一人くらいはそういう人がいます。〜中略〜(自分のことをよく思わない人のために)心を煩わせて、エネルギーを使う必要はない。
限りある人生には注力ポイントが必要で、本当に力を入れて大切にすべきは何かを考えなさいということだ思います。十人中十人に嫌われる人は考え直したほうがいいですけどね笑
他の人は私の期待を満たすために生きているのではない
他の人の行動、あるいは生き方が自分の気に沿わないとしても、相手の課題ですから共同の課題にするための手続きを踏むことなく介入することはできません。
このことを意識することではじめて、適正に他者に頼り、期待することができるのだと思います。
他の人は自分が何も言わなくても助けてくれるわけではありません。自分の問題は基本的には自分で解決するべきだと思い、他の人は依頼すれば自分を助けてくれるかもしれないが、それはその人の善意であって義務ではない。〜中略〜黙っていれば誰も協力してくれません。他の人に協力を求める必要があればはっきりと言葉に出さなければなりません。
私はこのスキルを獲得するのに、30年以上かかりました(ようやく実践が可能になったというだけでいまだに修業中ですが)……しかしなるべく自分の考えを正しく伝わるように言語化し、他者とある程度満足のいくコミュニケーションが取れるようになってから、格段に人生が楽になったと思います。
正しく人に支援を依頼するのはとても難しいです。でも、面倒くさがったり怖がったりして交渉することを諦めてはいけないなと感じています。
感想
どれも長い間私が悩んで、紆余曲折を経て見つけてきた考え方そのもので、「なんだ、20年前にアドラーを知っていたらこんなに苦労して自分の心を慰める方法を見つけることもなかったのか」と思いました笑
しかし実感値が伴わない言葉はいくら話を聞いたり読書しても入ってこないので、自分で見つけることがやはり最善の道だったのだと思いますが。
私は、幸せは心のありようだと思っています。
自分の中で楽しいことを感じる沸点を低めに、辛いことを感じる沸点を高めにもっておくだけで、かなり人生の質が変わりますから。
ぶっちゃけて言えば、その考えは「思い込み」に過ぎないです。自分に繰り返し「言い聞かせる」こと。
でも、その「思い込み」「言い聞かせ」を繰り返していると、不思議なことに楽しいことばかりに目がいくようになります。辛いことはそこそこ忘れられるようになります。
気をつけなければいけないのは、思い込むことは自分を騙すことや誤魔化すことではないということです。
本当に辛いことは辛いと認めて対処することも必要です。
その見極めは、本当に難しい。
でも、人生において自分が感じる大半の辛いことは「たいして辛いことではない」というのも、今までの人生での実感値です(本当に恵まれていて幸せな人生だと思いますが)。
だからポジティブな思い込みはとても重要。
そして、言い訳だらけの人生は本当につまらないということ。
あと40年は生きる気満々の私ですが、もしかするとそんなに長く生きられないかもしれない。だから、「今が一番充実していること」を重視して、そのように振る舞うようにしています。(もちろん、子どもが大きくなったら〇〇したい!という未来への望みはありますけど)
今までの人生、人並みに辛いことも悲しいこともありましたけど、本当に幸せでした。悔いはないです。
でもなるべく長く健康で生きたいですけどね。
『嫌われる勇気』を流し読みした時点から、アドラー心理学はより多くの人が「生きやすくなること」を非常に意識した理論だという印象を受けました。
本書を読んで、アドラーが人間に対し情愛の深い人柄であることがわかり、その印象の裏付けがされた気がします。
アドラーの言っていることは、厳しいようでいて、いつでも変化のチャンスが(しかも自分自身がうごくだけで)あるという包容力や優しさを含んでいます。
「人間はみんな弱いのだから、気を病まなくても大丈夫。いつでも人はやり直せるよ!」と力強い励ましを受けているような気になるのです。
