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2023年7〜9月読書記録

2023年7〜9月までに読んだ本一覧です。
※個別に記事化したものは除く。
7月に読んだ本は、全部個別に記事化しているのでここでは取り上げるものがありませんでした。

一言感想と言いつつ、文章が長い……
年を経るごとに余計な話や言葉が多くなる気がします(苦笑)


2023/8

朝鮮半島史|姜 在彦

日本人が書いた朝鮮史は、しょせん他民族からの目線である。韓国人の著者によって書かれる朝鮮を基点とした本書の内容は史実により近い朝鮮史なのではないか(もちろんその角度が全てではないが)。
地理的な条件において、大陸と海を隔てた日本との縁が切っても切れない朝鮮半島。マウントを取り合いながら、腹の内を読み合いながら、海を隔てて対峙してきた日本と朝鮮の姿に、良くも悪くも因縁のようなものを感じる。
豊臣秀吉の朝鮮出兵や、近代史における韓国併合は屈辱の歴史として朝鮮民族に語られていること。過去を歪めてはならないし、日本人はそういう屈辱を他民族に与えたことをきちんと自覚しておかなければならないと思った。これからの関係をより良くするためにも、物事はなるべく俯瞰的な目線で知るよう努力しなければならない。
朝鮮半島の歴史は、地理的にも他民族からの侵略という項目が目立つが、政治的・宗教的対立などの国内のゴタゴタもかなり闇が深く、どの国にも共通する事項で興味深い。

生産性とは何か|宮川 努

経済学の専門的から、マクロに生産性が語られている本。
厳密にいうと生産性も様々な種類があるのだが、平たくいうと一人当たりが同じ就業時間において稼ぎ出せるお金を増やせば自ずと経済は成長し、国際競争力も増し、企業や個々人の賃金も上昇する。だからいろいろと他の策を講じるのと同様に生産性向上へ意識を向けることが重要(なのに日本は軽視してきた)という内容。
生産性向上とIT化は非常に相性が良く、この推進を後押ししてくれる流れではある。が、それは諸外国も同じなので、仕組みづくりのスピード的には日本は後進国。また、バブル崩壊や金融危機を経てもなお世界の流れを見ずに無形資産投資(特に人材投資)を怠ってきたため、そのつけが特に産業の国際競争力において顕著になっていると指摘している。 今後においては、競合性、合理性、多様性を政府・企業双方が意識して未来のビジョンを描いていくことが肝要。

オニババ化する女たち|三砂 ちづる

自然な形で子どもを産むこと、月経血などをコントロールできる「女性としての身体性」手放してしまった現代の女性と、それを甘受する世の中に、著者は警鐘を鳴らす。
前時代懐古的な礼讃は好きではないが、「若くして子どもを産んだほうが楽。それを周囲が支えることが当然の社会」という部分はとても共感する。さっさと産んで、さっさと働くスタイルが一つの女性の成功モデルとして確立すればいいのに……

池上彰の世界から見る平成史|池上 彰

自分が育った平成という時代。あの時のニュースで耳にした事柄はこういう背景があったのか。と、経緯と背景含めて繋がった。
(最近の読書により、ようやく世界と国内の動きがリンクしてきたw)

バカの壁|養老 孟司

懐かしのベストセラー。この本は、「この世に絶対的な正しさは存在しないという前提で生きることを勧めている」のだと理解している。
「客観的事実が存在する」ということはありえない。なぜなら客観的事実は事実をベースに主観的に編集したものだから。と、私も常日頃思っている。
他者から与えられた情報だけを思考停止気味に捉えるのではなく、常識ってなんだ? 個性ってなんだ? とじっと物事を観察しながら、柔軟に適正にそして過去の過ちを認めながら解釈していく態度が重要なんだろうなと思う。
「人生の意味は自分だけで完結するものではなく、常に周囲の人、社会との関係から生まれる」

2023/9

20代からのファイナンス入門|永野 良佑

ファイナンスは信用とバランスとメリットでうごく。

  • 今世の中に何が信用されているか →価値のあるものが把握できる。

  • 著しくバランスを欠いていないか →状況の持続性がわかる。

  • 誰がどのようにそのメリットを享受するようになっているか →設計上のリスクが見える。

それらを踏まえてきちんと考えれば、金融世界の常識を把握するのはそんなに難しくない。

キレイはこれでつくれます|MEGUMI

「気になる」って言ったら夫がそっこーで買ってくれたw
人によって劣化のスピードは異なるが、誰でも老いることは同じ。MEGUMIさんだってこれだけやってようやく「キープ」できる。
大事だと思うのは、自分をよく知ること。自分に継続できることを続けてやること。自分を肯定できる行動を日々心がけること。歳をとるにつれて、外見に関しては「自分を誤魔化さないこと」と「清潔感」が重要だと思うようになった。老いに逆らうのではなく、老いてなおすてきだなと思われる人になりたい。

妻と帽子を間違えた男|オリバー・サックス

生まれつき・事故により・病気により──原因は異なれど何かしら脳に特異な事情を抱え、いわゆる精神疾患と呼ばれる「奇妙に見える」行動をとる人々。その行動の裏には実は当人の中での筋の通った意図があったり、失われた感覚を代替するようなその人独自の研ぎ澄まされた感覚が存在するのだということに気付かされる。
”教育”は対象となる人に応じてアプローチが千差万別だと常々考えているが、”治療”も同様なんだろうなと。そしてサックス博士のように、ただの医師と患者の関係ではなく、人と人としての愛情のある関係を築ける他者との出会いが、その人を劇的に変化させたり安定させたりすることもある(100%双方が望んだ結果にならないところもまたリアルだなと感じる)。医学的に見て・他者から見ての「良い変化」が、当人にとって必ずしも「良い変化」でないというところもその通りだなと頷きながら読んだ。
温かいような、救われないような、怖いような、同じ人のエピソードの中でもたくさんの感情が行き来する、不思議な気持ちにさせられる本。「人間として生きるってどういうことだろう」と、改めて考えさせられる。

人生ゲーム入門|エリック・バーン

人生によくあるシチュエーションでの他者との「やりとり」はある程度フレームワーク化できるという内容。
コミュニケーションの定型化はすごーく面白い試みだと思うんだけど(私はそこに惹かれてこの本を手に取った)、そのフレームワークの構造が専門的すぎてちょっと何言ってるかわかんない笑
もう少し一般的に理解できるフレームワークにしたらベストセラーになりそう。昔に流行った『●型自分の説明書』みたいな。

直感と論理をつなぐ思考法|佐宗 邦威

今の時代に思考をジャンプさせるには、個人的な関心からスタートして創造性をドライブさせる「ビジョン思考」が必要。その思考を生むのは他者に阻害されない"余白の時間"だという。
その余白にすべきことが妄想、知覚、組替、表現の4ステップ。
妄想:欲望を見つける
知覚:ありのままに観て、自分なりのフレームにまとめ、その考えに意味を与える
組替:アイディアに一捻り加える
表現:失敗に気づき、取り組みの質を上げるために手を動かす


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