マーケに魔法のような短期的処方なし──『デジタルマーケティングの定石』読書感想文
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私は、最適なUXを探る一番の近道は「一般人の視点で生きること」だと常々思っているのだけど、やっぱりそうだよなと思わせてくれる本。
まずは「マーケティングに魔法のような短期的処方はない」と言い切ってくれて、ありがたいなと思いました。
長期的に、良質(顧客が望む)なコンテンツを継続して発信していく。
その一見地道に見える行為が実は独自性やコモディティ化しないサービスに繋がるのじゃないかと。
だって、それを成すには想像以上の企業努力と体力と仕組みが必要だから。なかなか真似できないです。
それから「データから0ベースで発見しようという試みは無駄」という言葉。
量のデータは仮説を補うために使うべきだと、本当に思います。
理想的な顧客を対象に定性的な調査をし、それを補うために定量データを活用すべし。(この辺りは以前に読んで納得度高かった『顧客起点マーケティング』と同じだなと思いました)
気づき
気づきという点では、下記が一番でした。
ユーザー視点のみに着目しがちだけど、そこに人間として企業としての倫理も加味する必要があるということ。
同意ポイントとしては、二つ。
データ活用における細かい仕事の大半は不要。仕事を精査し捨てることが日常的に必要。それって必要? を日常的に問う癖をつける。
SEOの本質はユーザーが求めるコンテンツを提供することにあるのに、嘘・虚飾・大袈裟・誇張・小手先に走りがち。これ、提供目線のデザイン統一、ブランディング、すべてにいえる。
繰り返しになりますが、マーケティングは魔法ではないので、注目されやすいからといってネガティブに寄ったりすることなく、誠実に対応していくことが巡り巡って信頼に繋がるということだと思います。
少し話はずれますけど、
世の中何事も「できること以上の最高の一発」を狙いすぎるきらいがあるなと私は思うのですが、そもそもデジタルプロダクトは改善を前提にしているので。
で、最高の一発狙いって結局自分(の評価に繋がるか)視点のプロダクトにしかならないので。
継続開発や運用を見据えるべきなんですよ、と誠実に訴え続けていくことが必要なんだろうなあ。
