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テーマが先か、作品が先か ―ライブ企画の舞台裏―

春の入り口だった前回投稿から、あっという間に汗ばむ陽気になってきました💦

この1か月、私たち文色草子朗読組は次の朗読ライブの準備に奔走しておりました!
本来は6月開催を予定していた次回の朗読ライブですが、6月は図書館の「特別整理期間(※大規模な蔵書整理等が行われる期間)」と重なり、会場をお借りすることが叶わず…

日程調整を重ねた結果、7月11日(土)に朗読ライブを開催する運びとなりました!
無事に日時が決定して嬉しい限りです😊

さて、予定より日程が少し後ろにズレたわけですが、これはきっと「この期間に万全の準備をせよ」という思し召し。
日程調整と並行しながら、次回の朗読ライブの企画をいろいろと練り上げていました。

ここで、私たちがどのように朗読ライブを企画しているのか、少しご紹介します。

企画の流れ

企画の立て方にも色々あると思うのですが、私たち文色草子朗読組は、概ね以下のような流れで企画を立てています。

(1) 日程調整(いつ、どこで開催するか?)
(2) ライブテーマの決定(どういうカテゴリの作品を選ぶか?)
(3) 作品選定(何を読むか?)
(4) ライブタイトルの決定(キャッチーなフレーズを考える!)
(5) 配役の決定(誰が読むか?)
(6) プログラムの決定(どの順で読むか?)
(7) 司会・誘導等の係の決定(当日、どう回すか?)

(7)まで到達できれば、あとは読みの練習を頑張りつつ、プログラムを作成したり、ポスターやSNSで各自広報活動をしたりと、「本番まで一直線」の状態になります。

この企画段階の中で、私が特に難しいと感じるのが(2)~(4)のステップです。
「各々が好きな作品を持ち寄って読む」というイベントも楽しいのですが、普段あまり朗読に触れないお客さんに楽しんでいただくことを考えると、朗読ライブの雰囲気が想像できるようなテーマを打ち出したい。

これまでのライブテーマ

そのため、私たちは朗読ライブのテーマやライブタイトルの言葉選びに、ちょっとこだわりを持っています。
ちなみに、今までの図書館ライブのタイトル(テーマ)はこんな感じ👇

・第1回…『豊島与志雄作品を読む』
  →豊島与志雄の作品を集めた企画
・第2回…『小川未明の世界』
  →小川未明の作品を集めた企画
・第3回…『高村光太郎×茨木のり子』
  →高村光太郎、茨木のり子をはじめとする詩人の作品を対話形式っぽく並べた企画
・第4回…『佐藤様。』
  →姓が「佐藤」の作家を集めた企画
・第5回…『なに食べる?』
  →食べ物に関するエッセイと小品アラカルト
・第6回…『本日、女流作家なり』
  →女流作家の作品を集めた企画
・第7回…『言葉を灯すクリスマス』
  →クリスマスをテーマにした作品
・第8回…『春をときめく』
  →「春」「新たな門出」「希望」をテーマにした企画

これを見ると、はじめは特定の作家に焦点を当てて、その作家の魅力をライブで表現する企画が多いことがわかります。
第3回、第4回あたりになると、「特定の1人」に焦点を当てるのではなく、関連性のある複数人の作家の作品を組み合わせるようになります。
すると、第4回の『佐藤様。』ライブの時に、「企画が面白い!」という声を多くいただけるようになったんですね。
姓が「佐藤」の作家の作品を集めた企画だったのですが、ポスターやスライドに「佐藤様。」のライブテーマがドーンと出ると、とにかくインパクトがある。
お客さんの印象にも残りやすかったようです。

この経験が私の「ライブテーマ」へのこだわりを生み、第5回の『なに食べる?』の企画から、noteを開設して微力ながら広報活動に勤しんでいるわけです。

さて、毎度のことながら前置きに時間をかけておりますが、ここからが本題です。

さあ、次のライブのテーマはどうしよう?

お客さまの笑顔が見たい!

前回朗読ライブ『春をときめく』、前々回の朗読ライブ『言葉を灯すクリスマス』は、いずれも「季節感」を重視したテーマでした。
「クリスマス」や「春」は、誰にとってもイメージがしやすく、アンケートの「企画」の項目でも高評価をいただくことができました。

ただ、次の朗読ライブは、予定通りであれば6月開催(結果的に7月になりましたが)。6月といえば…「梅雨」?
しかし、「梅雨」の作品と言われても、なかなかピンときません。
今回は季節にこだわるのはやめたほうがいいかも。

そこで考えたのは、「ジメジメした季節を『笑い』で吹き飛ばそう!」という方針です。
これは、季節に絡めたいからというより、私たちの次なる目標を意識したものでした。

私たちの朗読ライブに来てくださるお客さまは、いつもすごく真剣に朗読を聴いてくださいます。
朗読者として、大変ありがたいことです。
…ただですね、滑稽なシーンやユーモラスな表現が出てきても、あまりお顔が緩まないんですね。ずーっと、真剣に聴いてくださっている。

朗読の楽しみ方は人それぞれです。
でも、本心を言えば、面白い場面では笑っていただきたいという気持ちも……。
大爆笑とはいかなくとも、「クスッ」や「ニヤッ」があると、作品の「面白み」「おかしさ」もちゃんと伝えられたんだなぁと思えます。
(逆に言えば、これまでは朗読者として「面白み」「おかしさ」の表現が十分ではなかったのかもしれません。)

そんなわけで、「お客さまを笑顔にできるようなプログラムを作るぞ!」と意気込んで作品選定が始まりました。

「笑顔」を目指して集められた作品たち

この方針に沿って、次回朗読ライブに出演するメンバー皆が、それぞれ「候補作」を持ち寄りました。企画のステップ「(3) 作品選定(何を読むか?)」の段階に入ったわけですね。

ただ、それぞれが持ち寄った候補作を読み合ううちに、「何を面白いと感じるかは人によって違う」ということに気づきました。
私は「意外性のあるオチ」がある作品を選びましたが、「設定の奇抜さ」から選定するメンバーもいれば、「言葉のリズムの楽しさ」から作品を選んでいるメンバーもいる。
「笑いのツボ」がバラバラなんですね。
そう考えると、どの作品を選んだとしても、来てくださったお客さま全員に笑顔になっていただくというのは、かなり難しいことなのではないかと不安にすらなってきます。

しかし、ここで歩みを止めるわけにはいきません。
候補作全てに目を通したうえで、各自が「推薦作品」を発表していき、何とかライブで読む作品を決めていきました。

さあ、問題はライブタイトルです。

次回の朗読ライブタイトルは?

メンバーそれぞれが考える「面白い作品」をまんべんなく選び、「これでいけそうだ」という作品群は決定したわけですが、次の難関は「ライブタイトル」です。
ライブタイトルは、四日市市の広報に掲載されるので、ここで四日市市民の目に留まるかどうかが集客の鍵にもなります。

ただ、一言で「笑顔になる」「面白い」と言っても、人それぞれ「笑いのツボ」が違うことを痛感していた私は、どのようなタイトルにするのがよいのか分からなくなり、お手上げ状態。
半ば「メンバー任せ」になり始めていました。

すると、メンバーの一人からメッセージが…

「タイトルを考えてみました(^^)v」

添えられた提案を見ると……

  ・奇妙な世界をのぞく
  ・珍妙な世界を語る

「笑い」の要素がなくなっている…?!

ですが、驚くほどストンと落ちました。
「笑い」を意識して選んだ候補作品ですが、いざ残った作品を見てみると、「みみず」が主人公になっている詩、歌舞伎の演目、日本神話がモチーフの作品、幽霊調査を行う「ゴーストライター」の話などなど…
現代人の生活とは離れた世界観の話がズラリ。

「笑い」をモチーフにしていたはずが、いつの間にかラインナップは非日常な世界をのぞきみるお話で揃っていました。

そんなわけで、
耳にしたときの語感の良さも考慮し、次回のライブテーマは

『異世界をのぞく』

に決定しました!!

チーム企画は難しくて面白い!

かくして、次回の朗読ライブの骨格が無事に決定したわけですが、このプロセスを経て感じたことは、チームでイベントを作ることの難しさと面白さです。
「お客さんを笑顔にしたい」という思いを出発点にしていても、メンバーの好みや感性の違いから、集まってくる候補作はどこかバラバラ。
でも、あれやこれや考えながら選んだ作品を眺めていると、フッと別視点から新しい楽しい発想が生まれることもある。

今回で言えば、当初の計画通り「お客さんを笑顔にするぞ!」と意気込んだライブタイトルをつけた場合、お客さんに対して「朗読の楽しみ方」をどこか強要するようなニュアンスが入ってきてしまったり、必要以上に「大げさな読み」をしようと力んでしまったりしていた可能性もあります。
けれど、『異世界をのぞく』がテーマであれば、お客さんを非日常の世界に自然に誘い、朗読者もお客さんも一緒になって「一風変わった世界」を楽しめるような、そんな方向性で朗読を作り上げていける気がします。

一緒に活動する仲間の数だけ、考えも感情も存在します。
時にはそれらがうまくまとまらずに困ることもあります。
でも、メンバー各々がひたむきに考え、行動することが、チームだからこそ実現できる良いイベントを作り上げることに繋がるのだと実感しました。


noteを更新していなかったこの一か月は、「生みの苦しみ」の時期でもありました。
…が、今は次の朗読ライブがとても楽しみになっています!
良い朗読ライブができそうだというポジティブな気持ちが高まってきました!

その気持ちのままに、こだわりの「朗読ライブタイトル」について、思いつくままに書いてきました。

長文記事にお付き合いいただき、ありがとうございました🙇‍♀️
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また、もし四日市近辺にお住まいの方で「ちょっと覗いてみようかな」と感じてくださる方がいらっしゃいましたら、

7月11日(土)10:30~12:00 @四日市市立図書館
文色草子朗読組による朗読ライブ
『異世界をのぞく』


ぜひ、ご来場くださいませ!!
予約不要、入場料無料です✨

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