冬の光、恩寵の光♯2-疲れ果てた時、あなたはどこへ行きますか
Horizontal Ethics ― Golden mean
正解も、間違いも、通り過ぎて。
―― 必死にならず、諦めない。
冬に見つけた、美咲の「真ん中」。
第2話 ――
偏らず / Golden mean / 冬の凪
年末の繁忙期。
仕事とプライベートのバランスが崩れ、胸の奥で、小さな風が止まずにいた。
ある日、疲れ果てて海辺のカフェに立ち寄ると、目の前には波一つない冬の凪が広がっていた。
その完璧な静けさを見ていると、必死に何かを得ようとするでもなく、全てを投げ出すでもない、その中間にこそ穏やかな答えがあるような気がした。
ふとガラスに映る自分の顔を見て、そのこわばりに気づき、小さく笑う。
無理しすぎず、でも諦めない。
その心地よい中心点が、どこかにある気がした。
