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ホワイトな学校へ#25 寄り道⑤ 子供たちは本当のお話が好き

母がねこ嫌いなことは、前回述べたとおりであるが、母は、すべての動物が嫌いなわけではない。ねこを抱っこしたときの、あのぐにゃぐにゃした感じが嫌なんだそうだ。ねこに責任はない。

私は、自分の子供が生まれてトラくんを手放すまでは、ずっと何かしらの動物を飼っていた。家族に言わせれば、その後もメダカだの植物だの何かしら育てているので、何か育てずにはいられない性分なのだろう。


番犬('_'?)パール から

物心ついたときに飼っていたのが、パールという名のスピッツ(犬)。この犬は、誰かが家に近づこうものならすごい勢いで吠え掛かる。しかし、番犬には向かなかった。というのも、母以外、家族にも同じように吠え掛かるからだ。私は、無謀にも「お手」をさせようと手を出し、噛みつかれたことがある。
予防接種に連れていくのも、母であればすんなり行くが、他の人が連れ出そうとすると暴れまくって不可能だった。
動物は、自分によくしてくれる人はよくわかっているのだ。

私が飼ったのは、ジュウシマツ、キンカチョウ、セキセイインコを始めとする種々の小鳥。ニワトリ、アヒル、かめ、各種昆虫、等々…そして=^_^=。

それぞれに思い出があり、担任をしていた時は、子供たちへの話のネタとして使っていた。すべて書きたいのだが、長くなるので、その中から一つだけご紹介する。


ニワトリのピーコちゃん

小学校3年生か4年生のとき、学校のふ卵器で孵ったヒヨコをもらってきたのだと思う。
ピーコちゃんと名付けて、かわいがってベランダで育てていたのだが、あっという間に立派な雄鶏になった。ピーコちゃんは大変真面目な性格で、毎朝3時頃になると、真っ暗な中、「コケコッコー」と大音量で何度も時を告げる。私が住んでいるところは、自分で言うのもなんだが、閑静な住宅街。夜になると、しーんと静まり返っている。

当然のことながら、近所から苦情が来たらしく、ある日、父に相談された。
「ピーコちゃんは毎朝鳴いて近所迷惑になっている。しかも、大きくなって、ベランダの狭い鳥小屋で飼っているのはかわいそうだ。だから、もっと広い庭があって友達もたくさんいる鳥屋さんに連れて行ってあげようと思う。」
私は、ピーコちゃんとお別れするのは寂しいが、ピーコちゃんがその方が幸せだろうと考え、納得した。

学校から帰ってきたら、ピーコちゃんはいなくなっていた。そうしたら、なぜかその日、私の家に近所の人たちがたくさん集まって、宴会をした。何の日でもないのになぜだろうと思ったが、大人たちはお酒を飲んで、鳥鍋が振る舞われ、私もおいしくいただいた。
食べ終わって、子供たちで遊んでいたとき、近所の二つ上のW君が、私に話しかけてきた。
「N=^_^=ちゃんには内緒って言われたんだけどさ、俺見たんだ。Fおじさん(近所の年長者)が、N=^_^=ちゃんのニワトリの足を持って逆さにして、首をちょんてはねたら、血がボトボトって垂れてきてさ、その後、羽むしって…(グロいので中略)、今日みんなで食べたの、N=^_^=ちゃんのニワトリだぜ。」
私は、それは嘘だと主張した。ピーコちゃんは、今頃、広い庭のある鳥屋さんで、友達と一緒に楽しく暮らしてるはずだと。そうしたら、W君は、
「そりゃ、N=^_^=ちゃんには、そう言ったんだろうよ。ま、信じなきゃそれでいいけどさ。」

私は、その時は、W君はまたそうやって私に意地悪を言っているのだ、と思ったのだが、それにしては説明がリアルだった。その時植え付けられた疑念は、日々大きく膨らんでいった。
父に確かめてみよう。真っ向から聞いたのでは、ごまかされるに決まっているので、遠回しに聞くことにした。

「ピーコちゃん、元気に暮らしてるかな。私、ピーコちゃんが暮らしているところ見たいから、今度連れて行ってよ。」と。

果たして、父からの返事は、
「遠すぎて、会いに行けないよ。」
その返事を聞いて、私は、やっぱり、皆で食べたんだと確信した。私が学校に行って帰ってくる間に往復できる距離で会いに行けないわけはない。大人は、信用できない…。
私も、食べてしまった…。

だいぶ大人になってから、アヒルを飼った時のこと。買ってきたときは、小さくてかわいかったアヒルたち(今度は雌と雄の2羽…)も、あっという間に大きくなり、父が庭にアヒル小屋を作ってくれた。通りかかった近所のYおじさんが、私に、「おお、N=^_^=、今度はアヒルを食うのか。」と言った!
「食わないよ!」

これで、以前、私のニワトリを食べたのは決定。

ピーコちゃんにはもう会えないが、知らなかったとはいえ、自分もおいしくいただいてしまったのだから仕方ない。ピーコちゃんは、私の中で今も生きている。


子供たちは本当のお話が好き

このような、動物ネタの他、自分の子供が生まれてからは、自分の子供が家でやらかしてくれる悪さを「ワル_(._.)_(子供の名前)」話として話した。子供たちからは、「先生、ワル_(._.)_話ないの?」とよく、催促された。

子供たちは、先生から聞く本当のお話が好きである。読み聞かせもしたが、子供たちは、本当にあった話を好んでよく聞いていた。授業中に、時々寄り道してこういう話をすると、とても喜んだ。
保護者から、学校で先生から聞いた話を、家でもよく話して聞かせてくれると、喜ばれたこともある。
人の話をよく聞いて、それをまた人に伝えることができるのは、国語科の「話すこと・聞くこと」につながる大切な力である(少々こじつけ…)。

先生方も、自分がこれまで体験したこと、旅行のお土産話、趣味、勉強してきたことなど、折に触れて子供たちに話してあげるとよい。

子供たちの心を惹きつける一助になると思う。

次回は、その14 ダメダメでは、服務事故はなくならない です=^_^=

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