太宰治の令和読みから作ったSuno歌詞:感情戦隊ガイネーン
これはSuno V5で作った歌詞「感情戦隊ガイネーン」の制作メモです。同時に、SNSの怒りが「キレ芸」として消費される構造と、太宰治の令和読みを接続した小論でもあります
SNSの怒り(キレ芸)と拡散の構造
制作背景
太宰治の小説に、「駆け込み訴へ」という作品があります。
タイトルのとおり、「駆け込んで訴えている」話なわけですが、
誰が何を「訴へ」ているかは、まぁ追々ご確認いただくとして、
注目ポイントは、
オサムはすでにやっていた。
ということです。(私見)
インターネット上に展開される「怒り」の文章、
なにかに怒っている自分の姿を、「私怒ってます!」と、
文章であらわすならわしがありますが、
ネット上の情報のみでは筆者がほんとうに怒っているかいないかが判断できない以上、それらをいったん「キレ芸」であると仮定します。
なぜならば、
ネットに怒り憤怒や不平不満愚痴ををぶちまけたあと、その人は、
「さてと」
と、スマホを放り投げ、お風呂に入って寝るかもしれないし、
「ごはんよー」
って階下から呼びかけられれば、
「はーーーい」
とかこたえながら、ノートPCをたたみ、とんつくとんつくと
階段を下りていくかもしれないから。
切り替えられるものであるから。
まあそういうものである、と考えれば、
キレ芸に共感や反論が起こり、
ときによればキレ芸にキレ芸が返ってきたり、
あるいは、「それらすべてをひとごととして眺める」という娯楽も
生じるっちゃー生じるのは、
見る側が、「これはキレ芸だ」とどこかで認識しているからだとも考えます。
太宰治の令和読み:感情は構造化される
令和の人々がインターネットに書いていることなんかは
オサムたちがもうすでに、けっこうやっていたりします。
むかしはインターネットがなかったもんで、紙に書いていたわけですが。
とくにオサムはけっこうやっているのです。
「恥」
なんていう作品も、今読むと、
ここに令和あり、と感心しちゃいます。
しかし別に、それは予言でもなんでもない。
太宰治は、よくわかっていたのではないか。
おもてにあらわされた時点で、
感情は、他者の目に「構造化」されてしまうことを。
「生(き)」の状態ではけして届かない、ということを。
一読者として、そんなふうに思ったりします。
だから道化を演じる。
笑ってほしがる。
「こういう風に書いてるからそういう人だ」
と、読者に決めつけられ、レッテル貼りされることを
承知の上で、計算したうえで、
書いていた、という印象があります。
そして思うのです。
インターネットがなかったころは、今以上に、
オサム、決めつけられていたかもしれない、と。
それはけっこうヒリツクよね(いい意味&悪い意味で)、と。
SNSやAIが広まることで、過去の文学作品の読み方が変わることも、あるのではないか。
時代が変わり、人間があまたの「表現」をSNSで発表するようになり、
ひとびとの目は肥えてきました。
が、それに比して、
「表現とはオノレの恥をさらすこと」
という根本的な考え方は、やけに希薄になってきました。
一応申しておきますと、この場合の「恥をさらす」というのは、
わざと恥ずかしいことをするという意味ではありません。
「表現物には意図せぬものがにじみ出てしまう」という意味です。
作り手側であり読み手側でもあるわたしたちは、
読み手として作品を消費するときだけ、強い言葉の裏にある圧倒的な弱さ、美辞麗句に飾り立てられたゲスなど、書かれていない部分にある他者の恥部を、すかさず見い出せるようになってきました。
その目があるのなら、
「紙に書く」というハードルを越えた過去作品が、
今とはどのくらいちがう意識でつくられていたかを見きわめる目も、
鍛えられている可能性もあるのでは、と考えたりもします。
そんな「令和読み」もありえます。
オサムは自覚的に書き連ねた。
AIは無自覚に書き連ねる。
じゃ、「キレ芸」は?
Did you ever ask your heart?
「表現する」「消費する」さいの自意識ミルクレープを
わかったうえで書いてるか、ということが、
そのちがいなのかな、なんて思います。
Suno歌詞「感情戦隊ガイネーン」本文
ガイネーンは、感情を武器にしない概念戦隊です。
感情はある。
感情は動く。
しかし、感情に動かされすぎない。
[DJ Call]
Activation
…Synchronization
— System ready
[Verse 1]
そろわぬ鼓動
重ならぬ視線
どこかで 響くだれかの声
号令か 命令なのか
Reason not input
Purpose pending
反応だけ
感じた先から
前へ前へ forward forward
[Pre-Chorus]
正しさなんてもなぁ
A shape or a rule
配置なんてもなぁ
Already decided?
[Chorus]
感情戦隊ガイネーン
響け がらがらどっしゃんこ
燃えてろファイヤ
Don’t be consumed
こたえを 待つな
こたえを 持つな
感情戦隊ガイネーン
結束なんてもなぁ
Temporary formation
なにを護るため
動かされてるのか
Did you ever ask your heart?
[Verse 2]
早すぎるぜ 判断
遅すぎるぜ 決心
涙を Final answer にするの
もうやめようぜ
怒りを Vibes に
悲しみを Care に
恐れに Face it
愛を Transmit
[Pre-Chorus 2]
まちがったっていい
Wrong can be right
おのれの Road
そら 宇宙 Infinite field
[Chorus]
感情戦隊ガイネーン
響け がらがらどっしゃんこ
Not clean
Not light
感情戦隊ガイネーン
Not easy
Not kind
だが 信じ
Still walking
Still breathing
己が道
感情戦隊ガイネーン
勝利条件 Heart heat level
クラップ求めるだけの
人生なんて
Boring as hell
Update yourself
昨日の己
明日の己
[Bridge]
感じること Free
思考 Untrapped in speed
笑え 食いしばれ
Don’t steal it
Grow it
このエモーションこそが
This is me
[Final Chorus]
感情戦隊ガイネーン
完成なんてもなぁ End of motion
今日は未完成
Status : Unfinished
名乗りって空漠
停止コマンド光っても Ignore
感情戦隊ガイネーン
終わりなんてもなぁ設定外
Already running
このストラクチャ Rewrite it
己で Disband command
Not found— still running
💎使用ツール Suno V5
💎使用ジャンル Anime OP / Glitch / Electronic
やっててよかったエモン式
世界一読みやすい小説
短編小説「エモーショナル怪人 エモ山」連載中
