「体験」は、わたしを生き返らせる――感覚が教えてくれた“ほんとうのこと”
久しぶりに、リアルで人と会った日。
普段は画面越しでしかつながっていなかった仲間たちと、初めて同じ空間で息をして、笑い合って――
会話の間に生まれる沈黙も、
ふとした笑顔も、手渡されたお菓子のぬくもりも。
言葉にならない「体験」が、私の心に確かな感動になっていく。
それは、頭で考えて得るものじゃない。
からだで感じて、心で受けとめた“生きた感覚”。
哲学者メルロー=ポンティは、こんなふうに言っていたそうです。
「わたしたちは“世界を観察する存在”ではなく、
“世界と触れ合っている存在”である」
この言葉を知ったとき、ふと、
あのリアルな時間のぬくもりが蘇りました。
私たちは何かを“見る”のではなく、
この世界の中に、まるごと“生きている”。
だからこそ、嬉しかったり、戸惑ったり、
傷ついたり、救われたりするんですよね。
心理学のカール・ロジャーズは
「自己一致(self-congruence)」という言葉で、
体験をありのまま受け入れる大切さを語っているそうです。
「こうあるべき」じゃなくて、
「わたしは、いま、こう感じているんだ」と
自分の内側に静かに寄り添ってあげること。
それが、自分との信頼関係を育てていく第一歩になるんです。
情報や正しさにあふれるこの世界では、
どうしても「自分の感じ方」を置き去りにしてしまう瞬間があります。
でも、体験こそが、生きていることをリアルに感じられる感覚。
誰かと比べたり、うまく言葉にできなかったとしても、
それが「確かにあった」ってことが、なにより尊い。
あの日、対面で交わしたまなざし。
あたたかい手のひら、
「また会おうね」と笑ったあの声。
それら全部が、わたしの「生きてる証」。
そして、これからを生きていく「根っこ」になる。
どうか、あなたの中にも
まだ言葉になっていない、でも確かにそこにある体験が
そっと息をしていてくれますように。
それがきっと、あなたらしさを育む光になるのではないかと思います。
読んでくださって、ありがとうございました。
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