感情を遠ざけていた私へ~自己規制が生んだ静かな負のループ
会社員時代の私は、自分の感情にフタをし続けていました。
周りの期待や、厳しいルール。
仕事をこなすことが最優先で、本当の気持ちはいつも遠く。
「今は感情を出すときじゃない」と、自分の内側から湧いてくる衝動や小さな声をそっと隠してしまうのです。
こうして、私は「自己規制」という心のプロセスにすっかり慣れてしまいました。
自己規制。それは、感情や欲求、衝動に、意識的に抑制や調整を加えること。
職場という空間では、冷静に振る舞い、周囲と協調することが求められます。
多くの場合、それは「大人の対応」として必要なスキルでもあります。
でも、それが「いつも、どこでも」になってしまったら。
感情を表現できないまま、小さな心の震えが消えていきました。
そうして私は、静かな負のループに迷い込んでしまったのです。
本当はうれしいのに。
本当は悲しいのに。
本当は憤っているのに。
どんな感情も「出してはいけない」「見せてはいけない」と思って、
自分の心を押し込めていくうちに、気づけば「私の心は本当に動かないもの」になっていました。
頭では「これが社会人としての正解だ」と分かっている。
けれど、胸の内側で、じわじわと淋しさが膨らんでいく。
やがて、何をしても満たされない気持ちになり、
「なぜこんなに頑張っているのに心が晴れないの?」と、ますます自分を責めるようになっていったのです。
これが、自己規制による負のループの正体でした。
自分を守るつもりが、自分を傷つけてしまう。
感情を遠ざけることで、さらに心の奥が冷えてしまう。
だから今、過去の私にそっと声をかけたい。
「感情を感じていいんだよ」
「あなたの心はそのままで大丈夫だよ」
冷静さも大事だけど、ときには湧き上がる気持ちに目を向けて、
無理に消そうとせず、しっかりと感じてみてほしいのです。
負のループにはまってしまったら、まずは気持ちを書き出すこともおすすめです。
どんな小さな感情も、大切に寄り添ってみてください。
私も、日々ゆらぎながら、「自分の気持ち」を大事にする練習を続けています。
感情にフタをしないことで、心が少しずつ温まっていくことを感じています。
この文章が、同じように感情を遠ざけて悩んでいるあなたに、そっと寄り添う灯となりますように。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
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