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僕の星、君の星 (最終話) ショートショート

 僕は星に1人で住んでいた。それはとても小さくて、歩いて5、6分で1周してしまえるほどの大きさだ。とりわけ何かがある訳ではなかったけれど、それで満足していた。

 ある日の事、パンジーに水をやっていると、見慣れない星が近づいてきていた。日に日に接近して、そこに誰かがいるのが分かる。

「おーい」
 声をかけると、振り向いた。その人は、僕と同じ歳ぐらいの子だった。僕らは話をし、仲よくなる。
 2人とも飛行機が好きだったり、考え方もマイペースで似ていて、会えば会うほど昔から知っている友人のように思えた。

 とても楽しかったけれど、その時は長くは続かない。彼の星は、また少しずつ離れていったのだ。

 僕らは大声で話すようになる。会話ができていたのが、やがて声が聞こえなくなり、姿も小さくなって、その星だけが他のと見分けられるくらいになってしまった。

 僕は寂しかったけれど、悲しくはない。
 なぜなら、彼は心の中にずっといるから。
 離れていても、僕らはいつも一緒だった。

「またいつか、会おうね」
 僕は彼のきらめく星を見つめながら、そうつぶやいた。

                了(468字)


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ショートショート集『いつか君と遠く離れても』 1話から↓

 これでショートショート集を終わります。
 最後まで読んでいただいてありがとうございました。またお会いできたら嬉しいです。

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