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時空を超えて‥‥小説(三日月2/7)

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 「行きなさるかね」
 突然、足下から枯れた声が聞こえた。ポスターに近づいた時は気付かなかったが、老婆が膝を抱えて座っていた。息子にでも会いに東京に出かけて来たのだろうか? そう長くない杖を左手に持っていた。こちらには目もくれず、また一言しゃべった。
「行けばたいそう喜ばれる」
 作田には言っている意味がよく分からなかったが、老婆の一言は何かを期待させる言葉だった。それに予約不要の文字には少し不安もありはしたが、今日の気分に合っている気がした。
 思い切って作田は駅員に鎌斬村への行き方と所要時間を尋ね、切符を受け取った。
 どうやら村の名はかまきり村ではなく、かざん村のようだ。

 
 作田は新幹線に乗車し1時間半後、長野駅で新幹線から特急に乗り換え松本まで行き、そこから坂ノ篠線にしばらく導かれると駅員から聞いた赤吉駅で下車した。ここまでおよそ4時間を要した。
 駅員ひとりの寂しげな改札を出ると、東京駅のポスターで目にした温泉宿を伝える案内板があった。夕食の時間には未だたっぷりある。作田は目の前のタクシーは使わずバスを待った。駅前には同じようにバスを待つ者が数人いたが、辺りは時が止まったように静かだった。    
     
     
               SORRY、GO TO 
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秋下 左内(あきもと さない) 「背中を押してみるか」な~んて、ほんの僅かでもお気持ちが膨らんだらよろしくお願いします。貴方様の最大限のご支援は、目薬、クッション、栄養ドリンクなど、KEYを叩く力に代えさせていただきます。