時空を超えて‥‥小説(世流寝狐58)
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「でも三井が殺された時にも猫が出現しています。絶対に何かあると思うのですが」
「やはり三井君の死を他殺と考えているんだな」
合志は、もちろんですと応えた。
「しかし狙われる理由がないだろう」
「三井は私に大事な話しがあると言ったんです。そう丁度畑山さんが私たちを呼びましたよね、キャンドルサービスが始まるからと言って」
「あぁ、あの時か。そう言えば、あの時三井君が外に飛び出して行ったな、あれは何だったんだ」
「あれは沢田君と旭君が、新郎新婦のことを色々と話してたんですが、その内容が気に入らなかったようです」
「よく話しが見えんな、どうして三井君が気に入らないんだ」
畑山は怪訝な顔をする。
「いやこれが原因で自殺とされてしまったんですが。三井は付き合っていた女性と最近別れてまして、その別れた理由とだぶることを二人が、あの場所でひそひそ話してたんですよ。まるで自分のことを言われてるような気がしたんでしょ。それでつい怒って出て行ったんですけど」
「彼は真面目過ぎるぐらいの男だったからな」
「えぇ、そうなんです。恋人と別れたショックが完全に癒えてないときに、二人がいい加減な話しをするものですから。ましてや、ああいう席で」
合志は後のことを考え、その別れた恋人の名は誰にも話していなかった。話せばなおさら自殺と処理される要因となるだろう。
「しかしお前の気持ちも分かるけど、それじゃ自殺と判断されても仕方ないな」
「でもそんなことで死にはしません。あいつが悩んでいたことは別にあったんです。例えば、例えばそう、犯人にとって都合の悪い情報を私に伝えるつもりだったんじゃないでしょうか。それがもとできっと殺されてしまったんです」
合志はこの考えを話す度に、何か不思議と自信めいたものが込み上げてくるのを感じる。
「足元に落ちていた青酸カリの紙片をどう判断するんだ」
畑山が質した。
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*週末に少しずつ投稿する予定です。作品はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
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