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【FUJI ROCK ’26】XGの伝説を見て、「帰ってきた人」になった――日帰り弾丸フジロック

2026年7月25日(土)、FUJI ROCK FESTIVAL ’26に行ってきた。

日帰り、弾丸フジロック。

もう少し余韻に浸っていたかった。
でも、noteに書かないままでいると、あの日の体験がどんどん薄れていきそうで、少し怖い。
忘れてしまわないうちに、つらつらと書いてみる。

7月24日(金)、仕事を終えて夜に帰宅した。

急いで夕飯を食べ、風呂に入り、22時に就寝。日付が変わった午前1時30分に起床し、2時30分に車で自宅を出た。

苗場に着いたのは、午前5時30分。

会場から徒歩圏内の駐車場に車を停める。徒歩圏内とはいっても、会場までは30分弱かかる。

車内で少し休んだあと、6時30分に会場へ向かい、7時過ぎから物販の列に並んだ。

並んでいると、ひどい雨が降ってきた。

いわゆる、フジロックの洗礼だ。

レインウェアを着て、ひたすら雨に耐える。8時過ぎに無事、目当てのグッズを買い終え、8時45分頃から入場ゲート前に並んだ。

日本の音楽フェスで、最も有名な入場ゲートかもしれない。

9時、入場開始。

雨の中、ぞろぞろと進んでいく人の波についていく。

そこからは雨が降ったり、やんだり。それでも私は、フジロックを存分に堪能した。

10時20分、RED MARQUEEでのブランデー戦記を皮切りに、Bialystocks、QUADECA、THE BETHS、Kroi、BASEMENT JAXXという流れで、いかにもフェスらしい、素晴らしい音楽を体感した。

Kroiの頃から雨もやみ、夏の苗場らしい、涼しく過ごしやすい気候になった。むしろ、少し寒いくらいだった。

そして、フジロックの音響はすごい。

これまで、いろいろなフェスに参加してきた。けれど、日本のフェスの中で、ここまで腹の底から音が響いてきたのは初めてだったかもしれない。

GREEN STAGEで藤井 風を3曲ほど聴き、今回一番の目当てであるXGが出演するWHITE STAGEへ急いだ。

3曲しか聴くことはできなかったが、藤井 風のステージは素晴らしかった。

圧倒的な存在感と歌声。

おそらく、FUJI ROCK FESTIVAL ’26のベストアクトの一つとして語られるステージだったと思う。

遠ざかっていくGREEN STAGEから聴こえる藤井 風の歌声に後ろ髪を引かれながら、歩いて20分ほどかかるWHITE STAGEまで早足で向かう。

おそらく、あのとき歌っていたのは「死ぬのがいいわ」だった。

無事、XGの開演前にWHITE STAGEへたどり着いた。

最前列とまではいかないが、フロア中央付近の、とてもいい位置を確保できた。

ALPHAZの遠吠えが始まる。

私もなぜか緊張しながら、XGが現れるのを待った。

音が鳴り始めた。

SlipknotやKornを彷彿とさせる、ゴリゴリとしたメタルのようなギターリフが、苗場の山に響き渡った。

「AWAKENING」。

そして、一瞬の静寂。

暗闇の中に、7人の姿が浮かび上がる。

この日初披露となる、アカペララップ「THE VISION」から、XGのステージは始まった。

それは、私には決意表明のように聞こえた。

「私たちは、簡単にここへ来たわけではない。でも、その苦しさを、苦しさのまま見せるために来たのでもない。すべてを音楽に変えて、今ここで、あなたたちを目覚めさせに来た」

そう聞こえた。

そして始まった「WOKE UP」。

そこからの流れは、圧巻だった。

休むことなく、踊り、歌い、ラップし続ける。

その姿に、心が震えた。

楽曲をフジロック仕様に再構成し、ロック色の強い生バンドの演奏と融合させながら、完璧なパフォーマンスを見せていく。

そこにあったのは、狂気じみた真っすぐで純粋な音楽への思いと、妥協のない姿勢だった。

試行錯誤し、練習し、積み重ねてきた日々。そのすべての集大成が、あのステージにあった。

美しかった。

XGを目当てに集まったALPHAZも、別のアーティストを目当てにフジロックへ来た人も、この日初めてXGを知った人も。

あの場所にいた観客すべてを、XGは飲み込んでいった。

XGという異次元のユニバースへ、身体ごと連れていかれるような感覚にさえなった。

雨に打たれた疲労感も、睡眠不足による眠気も、すべてがどこかへ消えていった。

重力さえ軽くなったようだった。

間違いなく、FUJI ROCK FESTIVAL ’26のベストアクトと言っていいだろう。
少なくとも、私個人のベストアクトはXGだ。

最後の「SHOOTING STAR~SOARING」が終わったあとも、私はしばらくその場を動けず、余韻に浸っていた。

私がこれまで見てきたXGのステージの中で、最高のものだった。

私は、そう思う。

XGは、自分たちのコア――核を失わないまま、新しい姿へと脱皮していた。

そのあと、同じWHITE STAGEに出演したTOMORAを聴いている間も、XGの衝撃と余韻は、身体の中に残ったままだった。

TOMORAを40分ほど聴いたあと、私は家路を急いだ。

XGの伝説的なステージを見た一人として、ちゃんと家に帰らなければならない。

そんな、不思議な思いがあった。

「XGが出演したフジロックを見て、帰ってきた人」になりたかった。

眠気と戦いながら車を走らせ、何とか無事に自宅へたどり着くことができた。

私は、「帰ってきた人」になれた。

今も、余韻がすごい。

この余韻は、いつまで続くのだろう。

きっと、次のXGのステージを見るときまで、私の身体のどこかで続いていくのだと思う。

XG。

「音楽の力」を、本当にありがとう。

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