世界を踊らせる日本人DJ「スティーブ・アオキ」
こんにちは。
今回は、世界的DJでありプロデューサー、そしてパーティーの象徴とも言える人物――
スティーブ・アオキを解説していきます。
EDMファンなら名前を聞いたことがある人も多いでしょう。
ライブでは観客にケーキを投げるという、衝撃的なパフォーマンスでも知られています。
しかし実は彼、ただの派手なDJではありません。
日本人の血を引きながら、世界のポップカルチャーとダンスミュージックをつなぎ、
音楽・ファッション・テクノロジーまで巻き込んだカルチャーを作り上げた人物でもあります。
今回は
・スティーブ・アオキの生い立ち
・DIY精神から生まれた音楽活動
・EDMシーンでの成功
・そして世界的コラボの数々
このあたりを中心に解説していきます。
スティーブ・アオキは1977年、アメリカ・マイアミで生まれました。
本名はスティーヴン・ヒロユキ・アオキ。
父は、日本人実業家の青木廣彰。
鉄板焼きレストランチェーン「BENIHANA」を世界展開した人物です。
つまり、かなりの成功した家庭で育ったわけですが、
スティーブ自身は、むしろDIY精神の強い音楽シーンの中でキャリアをスタートさせます。
彼が青春時代を過ごしたのは、カリフォルニア。
大学はカリフォルニア大学サンタバーバラ校で社会学を専攻しました。
ここで彼は音楽だけでなく、
学生運動や協同組合の活動などにも関わります。
つまり、最初から「派手なEDMスター」だったわけではなく、
むしろオルタナティブなカルチャーの中で育った人物なんですね。
スティーブ・アオキの音楽キャリアの大きな転機は、
1996年に立ち上げたレーベル
Dim Mak Records
です。
これ、実はすごいレーベルで、
当時まだ無名だったアーティストたちを次々と世に送り出しました。
例えば
・Bloc Party
・The Kills
・The Chainsmokers
など。
つまりアオキは、
DJとしてだけでなく、シーンを作るキュレーター的存在でもあったわけです。
当時の彼の活動は、今のEDMというよりむしろ
・パンク
・インディーロック
・エレクトロクラッシュ
こういったカルチャーに近いものでした。
スティーブ・アオキが世界的DJとして爆発するのは、
2010年代に入ってからです。
2012年
1stアルバム
「Wonderland」
をリリース。
このアルバムはなんと
グラミー賞 最優秀ダンス/エレクトロニカ・アルバム賞にノミネートされました。
当時のEDMシーンは
・Avicii
・Calvin Harris
・Skrillex
などが世界的ブームを起こしていた時期。
その中でアオキは
ロックとパンクのエネルギーを持ったEDMで存在感を発揮します。
そして彼のライブは、とにかく派手。
観客席に飛び込み、
巨大ボートを客席に流し、
さらには
ケーキを客に投げる「ケーキング」
というパフォーマンスまで登場します。
これは今や彼のトレードマークとなりました。
2014年、彼はアルバム
「Neon Future」
を発表します。
この作品には明確なコンセプトがありました。
それは
未来とテクノロジー
です。
実はアオキ、
日本のSF作品から大きな影響を受けています。
特に有名なのが
押井守監督の「攻殻機動隊」
です。
この影響は、アルバムタイトルや世界観にも表れています。
つまり彼は
EDMのプロデューサーでありながら
・アニメ
・SF
・テクノロジー
といったカルチャーを音楽に取り込んでいるわけです。
2017年、
スティーブ・アオキのキャリアをさらに拡大させた曲があります。
それが
BTS「MIC Drop(Steve Aoki Remix)」
です。
この曲は
・世界44か国のiTunesチャートで1位
・アメリカBillboardチャート入り
・YouTube再生10億回突破
という巨大ヒットになりました。
この成功は重要です。
なぜなら当時まだ
K-POPが今ほど世界的ではなかった時期だったからです。
つまりこのコラボは
EDM × K-POP
という新しい流れを作った作品でもありました。
2021年には、日本の人気バンド
SEKAI NO OWARI
の海外プロジェクト
End of the World
ともコラボ。
楽曲
「End of the World」
をリリースしました。
アメリカを拠点に活動しながらも、
日本のアーティストと積極的に関わっている点は、
彼のルーツを感じさせる部分でもあります。
スティーブ・アオキが特別なのは、
単なるDJではないことです。
彼は
・レーベルオーナー
・音楽プロデューサー
・DJ
・カルチャークリエイター
このすべてを兼ね備えています。
さらに
・ファッション
・NFT
・テクノロジー
・eスポーツ
など、さまざまな分野に関わりながら
カルチャーを拡張し続けています。
スティーブ・アオキは
日本人実業家の息子として生まれながら、
DIYの音楽シーンからキャリアをスタート。
レーベルDim Makを立ち上げ、
インディーロックやエレクトロのシーンを支え、
そして2010年代には
世界的EDMスターとなりました。
BTSやSEKAI NO OWARIなど、
ジャンルや国境を越えたコラボレーションを行いながら、
今もなお
世界中のダンスフロアを揺らし続けています。
派手なライブパフォーマンスの裏には、
カルチャーをつなぐプロデューサーとしての才能がある。
それこそが
スティーブ・アオキというアーティストの本当の姿なのかもしれません。

