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Case #10:ルックアウト――暗闇の交差点 ft.アイ

「Case Files――暗闇の交差点」
Lead:ユウ

▶️Case Files ――これまでの分岐点を確認する

12月10日 10:30|沈黙の密約

警察署付近 ファミリーレストラン


「ミライ、あなたは一度家に戻って身支度を。
 撮影に穴は開けられないわ」

アイは視線を落としたまま、システム手帳に万年筆を走らせていた。
カリカリという硬い音が、ミライの焦燥感を逆なでする。

「アイさん! 警察まで行ったのに収穫なしなんて……
 イブちゃんのことも放っておくんですか?」

「ええ……ごめん。私もそう思うわ」

アイは生返事を繰り返しながら、手帳のページを一枚、ゆっくりと指先で切り離した。
彼女は席を立とうとするミライの手の甲に、その紙片を重ねるように置いた。

表には、殴り書きされた
「人目につかないところで読んで」の文字。
ミライが紙を握りしめ、店を出ていく。

入れ替わるように、使い古されたトレンチコートを羽織った男――A氏が、音もなくアイの対面に腰を下ろした。

「……高園先生ですね。
 ユウにはお世話になってます。
 スタッフ経由で彼女が消えたと伺って…、
 何か、わかりましたか?」


12月10日 18:00|日常という名の舞台

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