医療にともる氷の光――救命のコールドスリープ ft.アイ
インサイト・eye
MC:アイ
私たちは、ただ眠る術を忘れただけなのかもしれません
呼吸が浅くなり、心拍が緩やかになる。生命活動の火を消さぬよう、しかし、極限までその勢いを抑える状態……「冬眠」。
かつて、この現象は一部の選ばれた野生動物にのみ許された特権だと考えられてきました。
しかし、近年の研究は、その認識が単なる思い込みに過ぎなかった可能性を示唆しています。
私たちヒトという種の深層にも、代謝を劇的に低下させ、死の淵で踏みとどまるための「スイッチ」が、進化の遺物として眠っているのではないか。
それは、何万年もの間、沈黙を続けてきた生命のアーカイブのようにも見えます。
【解説:冬眠様状態(トルポール)】
代謝を抑制し、体温を周囲の気温近くまで低下させることでエネルギー消費を抑える生理状態。
リスやクマだけでなく、本来冬眠しないはずのマウスなども、特定の神経を刺激することでこの状態に誘導できることが判明している。
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