古代の精緻――生命を繋ぐ水路:革命の歴史 Vol.25.1
MC: アイ、ユウ
橋は、水を運ばない。
橋の前にも後ろにも、見えない道がある。
雨の編集部
窓ガラスを伝った雨粒が、途中で二つに分かれた。片方はそのまま落ち、もう片方は細い跡を残しながら、隣の水滴へ合流していく。
ユウはその動きを眺めたあと、テーブルにスマートフォンを置いた。
ユウ:
日本の水源地が、海外資本に買い漁られているらしいです。このままだと、日本の水を外国に奪われるって。
アイ:
森林の取得事例そのものは、作り話ではないわ。
ユウ:
やっぱり、本当なんですか。
アイ:
何が本当なのかを、まだ分けていないでしょう。
ユウ:
土地を買った。それから、水を奪う。
アイ:
その間には、何がある?
ユウは画面へ目を戻した。記事には森の写真と、「水源買収」という大きな文字が並んでいる。
ユウ:
井戸を掘って、汲み上げて……どこかへ運ぶ?
アイ:
どれくらいの量を、どこへ、何のために?
ユウ:
そこまでは書いていません。
【ちなみに】
林野庁の調査では、外国法人等による森林取得は実際に確認されている。2024年の取得面積は382ヘクタールで、全国の私有林の0.003%。一方、取得された森林で、取水や地下水採取を目的とした開発事例は、これまで報告されていない。
地下水は公共性の高い資源と位置づけられ、採取には用途や地域に応じた法律、自治体の条例などが関わる。土地を所有したことが、そのまま地下水を無制限に汲み上げ、運び、販売できることを意味するわけではない。
ユウ:
土地を買った。その次に、もう「水を奪われる」が来ていたんですね。
アイ:
結論へ急ぐと、途中の水路が消えるの。
ユウ:
途中の水路。
アイ:
水は、土地を手に入れただけでは都市へ来ない。見つけて、運んで、分けて、流し続ける仕組みがいるでしょう。
ユウ:
水を持っていることと、水を使えることの間にも、道がある。
アイ:
ええ。その道を、古代都市がどうつくったのかを見てみましょうか。
水辺から離れられない
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