消費される生命の欠片――ナノ・ワールドツアー4Days/Day2
ナノ・ワールドツアー4Days
MC:アイ・ミライ
▶️アパートメント・オブ・ヒューマン――
ナノ・ワールドツアー4Days/Day1
砂の城に新たな知性を喚び降ろし、
培養皿の上に己の意識を切り売りする。
それは、果てなき加速という名の神様ごっこ。
ミライ:
ようこそ! ナノ・ワールドツアー2日目だよ!
ねえアイちゃん。もし人間の心や知能が「特別な魂」なんかじゃなくて、ただの『精密な機械(細胞)の反応』に過ぎないんだとしたらさ。
アイ:
ええ。
ミライ:
それって……
私たち人間にも、別の部品を正しく組み立てさえすれば「新しい知能(AI)」を自分たちの手で創り出せるってことだよね?
アイ:
その通りよ、ミライ。
知能がただの物理現象に過ぎないなら、人間にも創れる。
そうやって人間は、砂(シリコン)を使って神様の真似事……人工知能(AI)を創り出そうと躍起になってきたのよ。
ミライ:
やっぱり!
でもさ、その砂で作ったAIの脳って、今すごく小さくしすぎて「限界」が来てるんでしょ?
アイ:
ええ。「小さくしすぎた」代償ね。
AIを賢くするために回路を極限まで細くした結果、ミクロの世界の物理法則がエラーを起こし始めたのよ。
【解説:1ナノの壁と量子トンネル効果】
半導体チップの回路を数ナノメートル(原子数個分)まで細くしすぎた結果、電子が壁をすり抜けてしまう「量子トンネル効果」という物理のバグが起き、計算エラーが出る限界に直面しています。
ミライ:
へえ……。
シリコンの進化にも、物理的な限界ってあるんですね。
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