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Case #7:オフライン――選択の行方 ft. ミライ(アイ)

「Case Files――選択の行方」
Lead:ミライ(アイ)

▶️Case Files ――これまでの分岐点を確認する

12月10日 09:00|決意の囁き

ユウのマンション前


冬の冷たい朝の空気が、徹夜明けの肌を刺す。

アイは昨日から一度も手放していないトートバッグの重みを感じていた。その中には、助手の本庄徹が密かに忍ばせた父・智慧の「裏の論文」が眠っている。

マンションのエントランスを出た直後、隣を歩いていたミライが急に立ち止まり、アイの袖を強く引いた。

「あの時、イブちゃんインスタントコーヒーを
 淹れてくれたんですけど……
 
 確か、イブちゃんってコーヒーが大好きで、
 ユウさんがコーヒーメーカーを
 プレゼントしてて。
 たぶんカウンターにあったのが
 それなんですけど……」

ミライの顔は青ざめていたが、その瞳には日常を守ろうとする者特有の鋭い光が宿っていた。 

「……確かにあったわね。イブさん……
 何か違和感があったのは、そのせいかもしれない」

アイの短い言葉に、ミライは何度も頷き、声を震わせた。

「そう……そうなんですよ。
 なんか……ホントにイブちゃんなのかな……」

アイは周囲を警戒するように一度視線を巡らせ、ミライの肩を叩いた。

「……後で話しましょう。
 今は、それぞれ動きましょう」


12月10日 12:00|各自の戦い

ミライの自宅


ミライは自宅に戻り、自分のデスクに向かっていた。

仕事に向かう前のわずかな時間。
シャワーを浴びてスッキリしたはずの頭は、今、別の熱を帯びていた。

迷うことなくメインPCの電源を入れ、使い慣れたフルサイズのキーボードを叩く指に力を込める。

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