議場で生まれた右と左――フランス革命の遺産:革命の歴史シリーズ Vol.16
革命の歴史シリーズ
MC:ユウ × アイ先生
二進法(バイナリ)にされた民意
ユウ:
最近、ニュースを見るたびに胸がざわつくんです。「右か左か」「賛成か反対か」。どちらかの箱に自分を無理やり押し込めないと、居場所がないような気がして。
アイ先生:
それは、あなたが近代の「呪い」を敏感に察知しているからよ。
あなたが感じているその息苦しさの正体――それは「民主主義という名のデジタル圧縮革命」なの。
ユウ:
デジタル圧縮……?
民主主義って、もっと自由で豊かなものだと思っていました。
アイ先生:
いいえ。例えば1789年のフランス革命を思い出してみなさい。
議長席から見て「右側」に現状維持を望む保守派が、「左側」に変化を求める革新派が座った。
これが今の「右翼・左翼」の始まりなのよ。
ユウ:
ええ、学校で習いました。でも、それがどうして「デジタル」なんですか?
アイ先生:
複雑な人間の思想を、たった二つの座席位置に割り振ってしまったからよ。
これこそが、世界を効率よく管理するために人類が発明した「最古のUI(ユーザーインターフェース)」なの。
ユウ:
UI……。何百万という多様な「個」の意志を、たった二つの選択肢に強引に収束させたということですか?
アイ先生:
その通り。統治をスムーズにするために、民意をバイナリ(二進法)に変換したのよ。高解像度の風景画を、無理やり白黒のドット絵に変えるようにね。
【解説:右翼と左翼の起源】
1789年のフランス国民公会において、議長席から見て右側に国王を支持する「保守派」、左側に革命を推進する「進歩派」が陣取ったことが由来。
この物理的な「配置」が、後の政治的な二項対立の雛形となった。
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